iWebでつくる日本語ホームページ


先日、iWebは使い物にならないと書いたけど、素人が手軽にホームページをつくるのに、iWebくらいの使い勝手があるちょうどいいソフトはあまり見あたらないのではないか? iWebが日本語ファイルを吐き出すのも、実は日本語(2バイト文字)を扱えるサーバーが普及しているという現状に対応したということで、iWebの欠点ではなかった。

簡単ホームページ作成ソフトとしては、Rapidweaverでも良かったのだけど、テンプレートをある程度編集できるらしい最新バージョンは、新規購入と変わらないくらいのバージョンアップ料がかかる。それに、Rapidweaverはコンテンツが増えると重くなってトップページがなかなか開かないという致命的欠点があることを思い出した(一般に、ページがなかなか開かないとイライラして表示を放棄する)。

というわけで、先日検索して見つけた「若旦那の独り言」の2007年9月2日の記事 に書いてある通りにやってみることにした。

まず、ファイル名を英数で書き出すパッチをあてる。

パッチといってもプログラム本体をいじくるのではないので安全。iWebのプログラムファイルを開いて、コンテンツの中のローカライズ設定ファイル(Localizable.strings)をエディタで開き、ブログのフォルダ名を日本語(カタカナ)に対応させている部分(304行目と728行目)を英語表記に書き換える。

iWeb > Contents > Resources > Japanese.lproj > Localizable.strings

これでブログのフォルダ名が英語表記になった。

つぎに、ブログエントリが日本語ファイ名になるのを回避するために、エントリ追加時には次の手順を踏む。

まず最初に半角英数字でエントリ名をつけて保存して、すぐにローカルファイルに公開する。この時点でエントリのファイル名はエントリのタイトル名と一致する(頭に日付の数字がつく)。その後、エントリのタイトル名を日本語に書き直しても、ファイル名は最初のままという次第。

こういう手間をかけると、iWebでもMobileMe以外のサーバーに公開できるというわけ(とりあえず暫定版ホームページ公開中 )。

先日は、時間をかけて作業したあとだけに日本語ファイル名を書き出したことにカッとなったが、日本語ドメイン名が当たり前になっているご時世だから、ファイル名に2バイト文字を使えないサーバーのほうが問題なのかもしれない。少なくとも日本でインターネットサーバーを構築するときは、日本語をもっと自由に扱うことができるのが当たり前と考えるべきだった。

インターネット技術がいつまでも英語でしか使えないということこそおかしいと感じなければならない。と反省することしきり。

そういえば、ソフトバンクの孫社長はアップル本社を説得してiPhoneで絵文字が使えるようにしたが、その絵文字が世界中に広まる気配もある。しかも、emojiと表記するときの emo が emotion の emo から来ているという誤解も生まれているほど、感情を込めるときの文字表現として認識されつつあるとのこと。(Life is beautiful

とこで、今、Life is beautiful へのリンクを張って気づいたが、このブログのエントリーのファイル名も日本語表記になっているではないか!

つまり、今回カミさんのホームページをつくったサーバー(FC2)が日本語未対応なだけ、と言う解釈のほうが正しいようだ。

ついでに、MobileMeでは日本語ファイル名も認識するということも確認テストをしようとおもっていたのだが、実は昨年の6月くらいに自分でテストしていて、その残骸をMobileMeに見つけたのだった。すっかり忘れていたが、確かにMobileMeは日本語ファイル名に対応していたのだった。

MobileMeでは、iWebでつくったコンテンツをそのまま公開できるということ。

Appleはちゃんと自社が提供するwebサーバーでも日本語対応しており、むやみやたらに日本語化したわけじゃないということだった。Apple社が提供するサービス内では完結しているということだ。簡単ホームページを作りたかったらiWebとMobileMeはセットで使うこと、これMacユーザーの常識、ということだろう。

MobileMeをあえて使おうとしないから、いろいろとトラブルが発生することになる。

というわけで、今回は自分の了見の狭さを痛感させられました。

でもまあ、iWebをMobileMeで公開するとiWebだけで完結するコンテンツを作り上げないといけないので、一長一短ということかな。


土 - 2 月 21, 2009   05:47 午前