Leopardのタイムマシーン


MacOS X Leopardに搭載された新機能にタイムマシーン。要は自動バックアップ機能のこと。新しく外付けハードディスクを接続すると、タイムマシーンのディスクとして使用しますか、と聞かれた。

いまは使わない、と思ってキャンセル。いつものようにオレンジ色のFirewireディスクとして認識した。USBでつなぎかえてもドライブの色は同じだった。

新しいHDがちゃんと使えることを一通り確認したあと既存のハードディスクを認識しなかったあとに、ふたたびタイムマシーンのことを思い出した。とにかく、いま使っているデータだけはどこかにバックアップをとっておくべきだ。そういえば、Vintage Computerの商品説明欄にも、タイムマシーンに最適と書いてあった。

OSをTigerからLoepardにアップグレードしたとき、タイムマシーン用に使える外付HDがなかったので設定はパスしてたが、バックアップ環境をOSレベルでサポートしたんだから、使ってみるべきだと判断。ディスクは動画編集にも使いたいので、他の用途と兼用できるのかどうかわからないが、とりあえずタイムマシーン用に設定してみた。

内蔵ドライブは120GBに換装してあって、残り数GBしかない。さすがに一気にバックアップとはいかないようだ。Spotlightのインデックスを作成するのと同様に時間がかかる。昨夜寝る前に動作させたままにしておいた。

帰宅後、バックアップは完了していた。さっそくタイムマシーンを起動してみた。

おう!

ちょっと感動。iTunesのカバーフローを画面の前後上下で置き換える視覚効果。上奥が過去、手前下が現在。以前、ジョブズの基調講演のデモ画面をみて、視覚効果的には昔のテレビドラマ「タイムトンネル」みたいと思っていたことを思い出した。

時間軸上におかれたデスクトップ画面をCDジャケットのようにフローさせて、選択したら、それを復元するかどうかを決めるだけのようだ。このインターフェースは秀逸だ。

複雑な設定はまったく不要で、ただディスクをタイムマシーン用に設定するだけ。あとは必要なときにタイムマシーンを起動して、復元したい時期を選ぶだけ。これならコンピュータのことがわからない素人にもバックアップのことが大変よくわかる。無精者の私にはうってつけのバックアップ機能だ。

実際には、最初の丸ごとコピーのあと、常時差分を追加保存している。.MacのBackupも確か同じ方式だったが、あれは.Mac上の容量が少なすぎて使い物にならなかった。マシンに直結した資源ならユーザーの思い通りに増設できるので、これはいい。

十数年前に勤めていたCADの開発販売会社では、社員が当番制でデータバックアップをしていた。ハードディスクのデータを磁気テープに落とす作業は、一週間に一回の丸ごとバックアップと毎日の差分保存だった。いまや、それをパソコンがすべて自動でやってくれるわけだ。

となると、このディスク、常時接続してないといけないのだろうか?


月 - 7 月 7, 2008   11:32 午後