EG Wordが開発終了!


ERGO PRESS【 パッケージソフト事業終了のお知らせ 】 2008-01-28 というタイトルのメールがエルゴソフトのカスタマーサービスから届いた。胸騒ぎ。

まさか、と思いながらメールを開いた。

このたび当社は2008年1月28日をもって、以下の製品の販売を終了し、パッケージソフト事業を終了することを決定いたしました。

日本語ワープロ

  • egword Universal 2
  • egword Universal 2 solo
  • 日本語入力システム

  • egbridge Universal 2

  • うそーっ!

    うそやろ? 年末のメルマガではそんなこと一切予告してへんかったやん? 何があったん?

    久しくアップグレードしていなかったので、そろそろ最新版を購入する潮時かなと思っていた矢先のこと。あわてて通販サイトを探し回ってみたが、いずれも在庫切れ。在庫調整はかなり前から始まっていたのか? それともEGWordファンが買い急いだのか?

    ああ、とても残念。最新版のegwordを入手し損ねた。

    EG Wordとは、知る人ぞ知るMac専用の日本語ワープロソフトだ。日本語入力システムのEG BridgeとセットでMacの日本語環境をサポートしてきた。

    私がMacに出会ったのは1990年4月。それまでは高級ステーショナリとして羨望の目で見ていたことはあるが、実際に触って、使ってみたことはなかった。当時日本は98(キューハチ)全盛時代(Windows98ではなくて、NECの9801シリーズパソコンのことだ。偏屈もので反骨精神旺盛な私は、EPSONが98互換機を出すと、さっさと乗換えた。98の半額だった)。OSはMS-DOSで日本語ワープロは一太郎3、日本語変換はATOK、表計算はマルチプランだった。

    黒い画面に白い大きな文字表示で、文章入力をしていた。レイアウトは画面に反映されない。ひたすら文字を打ち込むのみ。いちおう印刷イメージ確認画面はあるが、印刷してみないとレイアウトの詳細が確認できない。プリンタはドットインパクト方式が主流で、めちゃくちゃ五月蝿かった。そんな環境でコンサルタントの報告書づくりをしていた。

    1990年4月に転職した会社は、社員一人にほぼ1台ずつのMacintosh SE/30で事務処理をしていた。社内にはApple Talkネットワークが敷かれ、レーザープリンタはフロアで共有。カルチャーショックを受けた。白地に黒い文字が表示される9インチの画面をマウスで操作。漢字がおかしな風に省略されて表示されている。

    そして、EGWord! 日本語変換のEG Bridgeは、ATOKと変換の仕方が異なるので混乱。なれるまでかなりかかったと思う。それでも、慣れてしまえば、逆に使いやすい。その後、個人で購入したSE/30でもEGWordを使い続けた。

    あれから18年。EGWordが開発終了。

    最近は、MS-Wordの使いにくさに辟易しながらも文書互換性のためにしかたなく使っているが、個人的な書類ならエディタ(リッチテキスト保存)で十分。最新版のegwordを買い逃したが、機能的に必要だったかといわれると疑問。開発終了もしかたあるまい。


    土 - 2 月 2, 2008   02:05 午前