MacOSXシステムのバックアップ


年末は毎年恒例のハードディスクの大掃除。これが終わらないことには年賀状作成も始められない、というわけでもないのだが、しばらくバックアップをしていないので万が一に備えてのこと。というのも、ここんとこ、私の周辺でHDの故障が相次いでいるからだ。

今回はハードディスクの交換に備えてシステムのバックアックもとることにした。外付けHDに内蔵HDと全く同じ状態の起動システム、いわゆるクローンの作成である。

そういえばPowerBookに買い替えてからは、クローンどころか、起動可能な外付HDのMacOSXシステムを一度もつくったことがなかったっけ。

もっとも外付HDによる起動可能システムは、通常の手順で新規インストールすれば簡単に作成できるだろう。しかし、アプリケーションのインストを一からやり直すのは大変だし、いろいろな設定のやり直しなども考えると、やっぱり今使っている状態をそのままのクローンをつくりたい。

以前はCorbon Copy Clonerを使っていたが、いつ頃からか日本語版がうまく動作しなくなって、英語版もバージョンアップしなくなって、使わなくなった。昨年、CloneXを試したことがある。でも、どこかで、アップル純正のディスクユーティリでクローンがつくれると読んだようにも思う。純正ユーティリティでクローン作成できるなら、それに越したことはない。

CloneXを検索してみると、アクトツーで販売されていた。フリーウエアではなかったのだ。でもアクトツーでは、30日間限定使用の体験版を配布していた。30日以内に復元する予定なら体験版をつかってクローン作成してもかまわないということだ。しかし、もし30日以内に復元するチャンスを逃したら正規ライセンスを購入しないといけない。悩んだが、やっぱり純正ユーティリティを先に試して、ダメだったらCloneXにすることにした。

ディスクユーティリティは、普段アクセス権の修復にはよく使っているが、それ以外でも外付ディスクのフォーマットくらい。よくみると「復元」という項目があるのに気づいた。たぶん、これだ。restoreの訳?

まずここで、躓いた。「復元」というからには、バックアップした内容を元のディスクに戻すことじゃないのか? 実際、画面はそうなっていた。バックアップの取り方が分からない。

ヘルプをみると、「復元ディスクイメージを作成する」という項目があって、バックアップの手順が示してあった。クローンをつくるには二度手間になるが、とにかくやってみよう。外付ディスクにディスクイメージをつくってバックアップを開始した。

しばらく放置したのちに様子をみてみると、なんと途中でエラー発生して、失敗。何らかのファイルが読み込めないと表示されていた。そういえば、以前何かの拍子にそんなエラーに出くわしたが、修復が面倒くさくて放置したような気もする。どのファイルに不具合があるのか特定できなかったからだ。

結局、MacOSXを新規インストールして、必要なファイルをコピーしていくことにした(不具合のあったファイルについては、結局どうしたのか覚えていない)。

インスト途中で、システムの設定情報を他のMacOSXからコピーできることに気づいた。しかもアプリケーションもユーザーファイルも全て可能だ。すべてを選択すると約40GBくらいになった。コピーを始めたら表示される残り時間はなんと5時間。待つしかない。

ところが最終的にインストは2時間程度で終了。しかも、OSのバージョンが若返ったほかは、ほとんどそのままの状態で新しいシステムが構築できた。ようやく安堵。最終仕上げとして、ソフトウエアアップデートを行って、ようやくクローンを作成できた。正確にはクローンではないが、ユーザー環境的には、ほぼクローンといってもよいだろう。

せっかくOSを新規インストールするなら、クリーンインストールによる再構築のほうが望ましいが、手間と時間の関係ではこのほうが現実的かもしれない。

年末年始が慌ただしかったので詳細は忘れたが、徹夜も含めて、まる一日以上かかったように思う。備忘録として書いておくつもりだったのに、もう忘れている。


火 - 1 月 9, 2007   12:52 午前