"Field of Dreams" 「フィールド・オブ・ドリームス」

 あらすじ




 1987年アイオワ州。レイ・キンセラは、大学の同級生だった妻のアニーと愛娘のカリン、そしてささやかながらも自分のトウモロコシ畑を耕して、平和に暮らしていた。36才で野球好きなレイは、今まで型破りなことは何もしたことがない。

 春の夕暮れだった。畑で働いていたレイはある"声"を聞く。

"それを作れば、彼はやってくる。"

 最初はいぶかるレイだが、"声"は次第に強くはっきり聞こえてくる。
「お前がトウモロコシ畑をつぶして野球場を作ればシューレス・ジョー・ジャクソンが帰ってきて野球をするだろう。」
レイは声の意味をそう理解すようになる。

 17歳のときに口論し家を飛び出したレイは、父が死ぬまで結局一度も会うことがなかった。シューレス・ジョーは、1957年に他界した伝説の大リーガーで、今は亡き父親ジョンのヒーローだった。
野球への夢をあきらめて、無為の日々を送っていた父の人生が、今の彼自身の生活に重さなるのだ。

 畑をつぶして野球場を作る話に驚く妻アニーも、やがてこの夢の実現へ引き込まれていく。
 レイは独力で野球場を完成させたが、このばかげた夢の実現に人々の反応は冷ややかだった。

 およそ一年が過ぎ去ったある日、娘カリンが一人の男が野球場に立っているのを発見する。彼こそシューレス・ジョーだった。
その日を境に1919年のワールドシリーズで八百長試合を演じたかどで球界を追放されたシカゴ・ホワイトソックスのメンバー8人が、次々と野球場に現われる。憧れの選手達を自分のグランドで見ることに満足を感じるレイ。

 だがそこへ、またあの声が聞こえてきた。

"彼の苦痛を癒せ"

 今度は、
「作家テレンス・マンの苦しみを癒すために彼を野球場へ連れて行け。」
という意味だった。
レイは一人テレンス・マンの住むボストンへ向かい、テレンス・マンとボストンフェンウェイ球場で試合を観戦中、さらに第3の"声"が届く。

"最後までやりとおせ"

 そして、他の観客には見えないが、2人には掲示板に映ったメッセージをはっきりと読み取ることができた。
「一試合だけで大リーグから姿を消したムーンライト・グラハムという選手を探せ。」
これらはいったい何を意味するのかわけは分からないが、その声に抗し難い力を感じた二人は、グラハムの住むミネソタ州チザムへ向かう。

 だが、その頃、アイオワではレイの野球場が人手に分かる危機を迎えていた。

<「フィールド・オブ・ドリームス」ロードショウ パンフレット より>




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