垂木のお話 |
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「垂木」とは、古代は屋根を支える部 |
ったのですが持ち合わせておりませんので簡素な美しさを具えた法隆寺の「伝法堂」 |
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ところが、仏教建築が「入母屋造」、「寄 |
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特有で奥(棟木)から手前(軒先)に掛けて反っております。 |
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二軒(西塔・薬師寺) |
三軒(北円堂・ 興福寺) |
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垂木が一段の地垂木のみであるのを「一軒(ひとのき)」と言います。
我が国の垂木は朱色を塗るだけで、一切の文様はありません。ただ、垂木の「鼻・ |
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中国、韓国の寺院の垂木は、極彩色で文様が |
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丸地垂木 |
六角地垂木 |
楕円地垂木 |
角地垂木 |
地垂木は当初、丸垂木か角垂木の一軒ですが天平時代の二軒になりますと丸地垂木 |
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中国の宋様式である「大仏様」は、鎌倉 |
築された貴重な遺構が次に述べます「元興寺禅室」です。 |
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「鼻隠板(はなかくしいた・青矢印)」は大仏様 |
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鎌倉時代に臨済宗の開祖「栄西」が伝えた中国建 |
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禅宗様の建築で、下層屋根の垂木も上層と同じ |
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写真は東大寺法華堂(三月堂)です。左 |
「屋根のお話」で記述したように野屋根が考案されて垂木の勾配が屋根勾配でなくな |
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