3 武田恵世氏講演 6月22日、住民集会では武田恵世氏により風力発電について多面的な説明がなされ、その要旨が長周新聞に連載されている。 長州新聞「武田恵世医師の講演 C風力発電の不都合な真実(2014年7月2日付)」より抜粋
長周新聞「武田恵世医師の講演 D風力発電の不都合な真実(2014年7月4日付)」より抜粋
4 低周波音被害の真の専門家とは 和歌山県の汐見文隆医師をはじめとして、長崎県有吉靖医師、そして愛知県柏野進医師と、臨床医は被害の実態を把握し、低周波音による健康被害を認めているが、橘氏や佐藤氏は、「音にならない低周波が人間の体に悪さすると言われるようだが、そういった傾向はみられない。耳に聞こえる騒音が問題」「睡眠障害が病気につながるというデータはない」「(結論としても)今のところはわからない。どちらかといえばないのでは」といったことで、風車の被害は認めるものの低周波音による被害は否定しようとする。消費者庁事故調が実験室での調査を実施したようだが、前述の橘氏の主張にあるように、“(大学につくった低周波実験室でのデータを示し)「風車音に含まれている超低周波音は聞こえない、感じないというのが結論」” 「超低周波音は問題ない」「脳に与える影響は、否定はできないが、UFOはいないことを証明することは難しいのと同じこと」というようにエコ機器の低周波音被害も否定しようとするのだろうか。 長年、低周波音に関わり、橘氏とともにこの問題に関与してきた佐藤氏が消費者庁事故調に疫学の専門委員として参入したことに意図的なものを感じる。
上記のように、世界中に風車被害者が多数おり、世界各地で風車建設反対運動が激しくなっている。そして、我が国では隣家の給湯器で同様な低周波音被害がおこり、自費で避難する被害者も存在する。給湯器による被害は騒音ではない。低周波音の苦しみを訴える被害者を前に、この被害が「気のせい」であるとするほど、研究者というものは傲慢なものであろうか。明らかな被害を前にしながら研究者として、この現象をどのように説明するのだろう。研究者とは、現象の前に謙虚であり、その現象の背後にあるものを真摯に追究するものではないだろうか。風車やエコ機器が設置される前には、全くなかった症状が機器設置とともに現れる人々が各地にいる。その現場に共通して現れる卓越した超低周波音が存在する。そうすれば、多様な不定愁訴の原因がこの超低周波音であることが浮かびあがり、実験でそれを証明できなければ、真の研究者は、実験の手法に問題があるとまずは疑うのではないだろうか。 最後に、“黙殺の音 低周波音”より、長崎県有吉靖医師の「風力発電を考える全国集会資料」”から以下を引用する。
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