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立春が過ぎ、少しずつ少しずつ暖かくなっていきますね。コツコツの積み重ねが、やがて心も温かく穏やかにしてくれますよ。波もあるし、山もある。これが人生の歩みですね。今を生きるということを、私は摂食障害から学びました。

◇NPO法人 心ざわざわ Top<丁寧に意識する習慣

摂食障害から学んだたくさんのこと。大人になることが回復です。私はこのまんまの私なんだ。

大人になること。現実をしっかり観て、自分の思い通りにならないことがたくさんあるんだと知って、きちんと自分の意識を持って日々を過ごすことができました。その土台があるからこそ、理想も夢も抱いていいのですよ。傾聴ができるようになり、知ることと感情を抱くことを、自分の中で整理ができるようになると、思い込みがなくなって、自分と他人の境界線が見えてきます。体験を重ねることで、心だけでなく体の引き出しが増えて、何事に対しても柔軟に対応ができます。自分のレベルを知るのです。できないことはできない。それでいいんです。私は私という感覚が、体で分かると、行動の前に頭で考えることが「将来の不安」ではなく「瞬間の必要なこと」に変わっていきます。失敗が多いほど、学びが多く、知ることが増えると、自信へと繋がります。プライドの高さと負けん気の強さは、上手に利用して、面倒くさい努力が苦手な自分も知っていくことです。自分の人生、誰も何ともしてくれませんし、自分の行動は、人のせいではなく、言い訳で誤魔化さず、知っていくことです。感情も同じですね。どんな感情を抱いてもいいんです。自由で、選択もできるのが、大人ですが、責任は必ず付いてきます。楽ではありませんが、自分で動くと、気づきもたくさんあって、楽しい時間を過ごせます。頭を下げることも、一歩引くことも、できるようになりますね。何よりも「待つ」ことが芽生えてきます。答えを出さなくてもいいのです。今を生きるには、正解も上手さも必要ありません。今、これを、自分が知ることで、今を重ねることが、大人の歩みなんですよ。人間、末は骨董。だからこそ、今を生きるのです。どんな感情も現実も、自分の宝なのです。無意識の世界へ、逃げ込まなくていいんです。きちんと意識して、自分という人間を感じていいんですよ。自分が感じて、自分が動くのが、大人という私の存在なのですね。私は私、そのまんまの私が生きています。
思い込みを外して、傾聴すること
環境を換えるよりも、自分の視野を拡げること。いつもイライラしていたり、今の状況が悪いと思い込んでいると、海外に行こうとか仕事を替えようとか、自分の周囲を変えようとしたくなりますね。ちょっと待ってくださいね。現実というものは、あなたの視線が捉えるものなんですよね。「思い込み」キーワードですよ。まず足元の豆を拾ってみてくださいね。行動することで自信が付いてくるんですよ。ミスは大歓迎です。ミスがあるからこそ、気づきが気づきを呼び込んでくれます。

「住めば都」あなたは強情ですか?意志が強いと言い換えますか?私は、幼少時より、決め込むという食わず嫌いの性格だったと思います。怖がりだともいえますね。信念が強い頑張り屋さんと表現すると、良い子のように周囲は受け取ってくれました。強情って、自己主張をしているようで、その周囲に心を閉ざしている状態なんですね。傾聴ができないというよりも、傾聴の意味を知らないんですね。まさしく若い頃の私だったわって、今は知ることができます。住んでみないと分らないし、住んでみて、その範囲を知って、その中で自分のレベルを知って、自分のレベルで自己主張をする。傾聴ができる人は、食べてから、好き嫌いを堂々と表現できますよ。

ありがとうとは、有り難いを指します。ありえませんよという意味なんですね。だからこそ、このご縁に、深く感謝します。

「嫌な思いをさせてしまい、すみません」この言葉をどう捉えますか?お気づきですか?相手に不愉快な気持ちを抱かせたことを謝る前に、まず、自分の行動を知り、それを反省することが抜けていませんか?ミスをした。ミスをしたことを知る。まず、それが大事です。どういうミスか、何故そうなったかは、その次です。感情なしに、ミスをしたことを、ただ知る。反省に繋がると同じことは繰り返しませんね。日常の生活、特に対人関係で臆病になっている方は、この辺りを履き違えていることがあります。ミスをしたことを知る前に、相手にどう思われたかを考えて、いい訳や誤魔化しが先走ります。相手の顔色を伺うというのは、隠れ蓑です。自分を守るために、この表現を使うことが多いんですよね。他人のことは、どう逆立ちしてもわかりません。相手の管轄に入り込んで、勝手な想像をして、自分の視野を狭くして、自分の行動範囲を狭くしているのは、自分の「思い込み」ですね。今日は、困ったな、どうしようかな?と思ったら、いつもと視点を変えてみましょう。考えないで、一呼吸。100人の人がいたら、100通り以上の考え、思い、行動があります。さて、どう動きましょうか?きっと大きな気づきが、後悔を反省に換えてくれますよ。そのまんまのあなたで、今日は何をしましょうか?
摂食障害が私を守ってくれていたんだ
第一歩は、右でも左でもいいんですよ。第二歩目は、それの逆を出す知恵があれば進めますね。どちらも、上手く進もうとか正しく進もうとかを考えないことですね。前に出た足を観て知るんですよ。足元の豆を知ることですよ。知らないと、躓きますよ。その足元の豆にね。

人間って、過去に支配されやすいんですね。「決め込む」という特質が、そうさせてしまうのでしょう。一度もしくは二度の体験で、決め込む方は、そうでない方よりも、不満が大きいので、欲求のレベルが高く思います。その欲求を持つ自分を、自分で知りたくなくて誤魔化しているので、また不満が不満を呼んでいます。人に合わせて顔色を伺って、自分を主張したいのに、それをしないことが美徳のような感覚を、いつから思い込んだのでしょうか?自分の意見を言うのを抑えていると、いつしか自分の意見を考えることも感じることもしなくなってしまいますね。

コツコツと積み重ねる。丁寧に意識する。これらは同じ意味を持ちますね。今まで歩んで来られた道。間違いなくコツコツと積み重なっていますよ。あなたの道ですよ。そっと振り返ってみましょう。あなたが作った、あなただけの素晴らしい道です。摂食障害と共に歩んで来た道も一部。摂食障害があなたを見守ってくれていました。大人になることで、一人で歩くことができますね。もうしばらく一緒に歩いてくれるでしょう。いつかきっと、あなたが大人になった日に、摂食障害があなたの背中を微笑みながら押してくれます。

グレーの感覚、すっきりしない感覚を抱えて歩く。知るということは、素直になることですね。もろもろの変化にも対処できます。八方美人を止めると、本当の仲間が集まってくる。そのまんまの自分でいいんだ。このままでいいんだ。自分の視線で生きていいんだ。

「するか、しないか」「100か0か」。ちょうど良いグレーの感覚がない性格に自信満々の時期が、私はありました。グレーって中途半端な気がしていたんですね。すべてを「白黒」で生きてきたのですね。今、よく分かります。意志の強さを強調し、いい訳で誤魔化していたこと。意志が強いと意思を強調するは、まったく異なります。幼児性の不満が、意志を強調したがるのですが、強調した意志で行動しても、不満は埋まらず、虚しさが募るばかりで、いい訳と人のせいになってしまうんですよね。不満を埋めるものは、意志の行動ではなく、知恵の動きでしょう。グレーの境界線で、好い加減に不満を知っていくことができると、「とりあえず」「こんなもんかな」と余裕も生まれます。グレーの感覚が、まったくないと思い込んでいましたが、実は身近にあったんだなって、後で気づきました。あなたもお持ちですよ。あなたは、何度くらいのお風呂(湯船)浸かりますか?グレー=イイカゲン=好い加減=いいお湯。
丁寧に、意識して過ごす習慣を付ける
桜は自分が桜だと知っている。自分が執着しているものを知ってみましょう。知る。難しいようで、実は、すぐ身近にある簡単なことなんですね。頭で難しくしているのは、自分自身なんですね。自分が自分だと知ることから始まります。自然体って?これを頭で考えるから、知ることができないんですよね。そのまま。そのまんまで、今日もありがとう。

自分が気づくこと。本当に大切なことは、誰も教えてくれないんですよ。あなたの摂食障害回復の方法や回復のラインは、どんな名医も素晴らしいセラピストも、知らないんですね。それを知ることができるのは、あなた自身なんですよ。

気づきは、後からやってくる。ある日突然、やってきます。え?これだったんだ。と気づきます。行き詰ったら、考えるのを止めてみること。考えるよりも、日常の生活を淡々としてみることですよ。

もっと大切なものを知ること。確かにうれしいんですが、何だか恥ずかしいし、言葉や態度で、どう表現したらいいのかがわからないんです。この言葉をよくいただきます。私も同じでしたよ。褒められるのを生きがいにしていましたが、特に、自分が想像していないことを褒められると、どういう言葉を言って、どういう態度をすれば分らないんですよね。

身奇麗にするということ。当たり前となっている習慣。意識してみましょう。身奇麗にすることも、習慣の1つになっていますね。動いている一つです。これを丁寧に動いてみる。あまりよくない習慣を、癖といいますね。癖を意識することで、癖を知るんですね。「過食が癖になっている」この言葉をよくいただきますが、意識していない行動なので、知らないうちの行動なんですね。知っているようで、知ろうとしていない部分です。目を逸らして、誤魔化している部分です。綺麗に整えていくと、あれ?と思うものが見えてきます。食に隠れた本当の拘りが、ほら、見えてきましたよ。 自分を学ぶ。自分を観ていると、生命維持に必要なことを、きちんとしているんですね。私たちが悩み拘る根源の食。生きるために、食べる。食べるためには、お金が必要。ぐーんと視線を下げると、口があるから食べることができて、歯があるから、胃への負担が減る。健康な人は、まず歯を大事にすると言われます。摂食障害の方は、普段、水分も制限することが多いですね。水分摂取量が少ないと、粘膜が乾燥し、風邪をひきやすくなり、唾液の量が減るので、虫歯になりやすくなります。癒しの言葉を取り入れて、心を磨くと同じように、大事なことがありましたね。歯も丁寧に磨いてあげてくださいね。食に拘るにも、根源から大切にしたいですね。

丁寧に見ること。ざわざわのいつもの言葉です。丁寧に、意識するとゆっくりと時間が進みます。あなたの見る力は、生まれた時から、持っていたあなたの力です。尊いものは、やはり自分の中にあったんですね。丁寧に意識して動いてみましょう。大事な気づきがありますよ。「理香さんが言う知るって、簡単だわって思っていました。いざやってみると、難しいんです。出来ないんです。あっ、知るってことに取り組んでみて、行動にしてみて、初めて知った、知るが難しいってこと。知ったんです。これなんですね。少し知りました」メッセージをありがとう。メール療法で「知る」に取り組んでくださる方々の、毎日の真剣な言葉に感謝しています。コツコツ継続が大事ですね。
現実を知っているからこそ、夢が抱ける
自分にないものを求めない。自分には、自分がいるんだよ。自分にないものを外に求めるので、人間は苦しみ悩むのですね。傍にいるんですよ。自分の中にあるんですよ。今は、気づかないだけなんですね。探そうとすると、見つからないんですよ。

目に見えないものがある。語れば口に満つと言います。自分の意志の働きではない言葉って、日々たくさん口から出ていますね。何だと思いますか?言葉って、知って、それを話すことで、ようやく自分のものになりますよ。使うという行動をして、体得なんですね。

社会の変化よりも、基準は自分。マイペースを知っていますか?私時計を持っていますか?世の中についていけないとか生きていけないと悩むのは、人間だけなんですね。頭の中で、あ〜だ、こ〜だと理屈をこね回していると、私が私でなくなりますね。私が私から離れてしまいます。私がいいんですよ。そのまんまの私の歩みでいいんですよ。私と一番仲良くしたいのは、私なんですよね。

当たり前を疑ってみること。万事を休息すべし、これなんですね。水道の蛇口をひねると、水が出ることが当たり前ではないんですね。はて?岡本さんは、また謎のことを言い出したぞと聴こえてきました。人間の日々の行動は、90%以上が無意識の領域です。ここを意識して丁寧に動いてみる練習が、メール療法ですね。無意識は意識のガードマンとも呼ばれています。だから、メール療法は、しんどいんですね。無意識の中に、閉じ込めている、感じたくないことを、意識しようと試みているのですものね。しかし、そこに大事なことが溢れているんですよ。自分の中の宝物が溢れているんですよ。メール療法は、体で掴むものです。頭で生きている方には、難しいと思われるのですが、本来お持ちのものを観ることなんですよ。だからこそ、頭を、万事を休息すべし。

朝に、顔を洗うという意味を考える。丁寧に行動してみる。意識して顔を洗うんですよ。人間って、どんなに頑張っても、自分が瞳を閉じている顔を、直接に観ることができませんね。鏡を見て、自分に「おはよう」と言っていますか?挨拶という言葉。「挨」は、心を開く、「拶」は、近づく。自分に心を開いて、近づいてくださいね。ほら、瞳を開かないと見えませんよ。今日もゆっくりです。自分の高さを知って、ゆっくりと、今できることをしていきましょう。もちろん、過食も、丁寧に優雅に意識して。

今、するべきことの第一歩目は、息をすること。息をすることを、意識していますか?丁寧に意識して行動することが難しいと仰る方が多いのですね。メール療法では、そんなに難しいことを課していませんよ。気が付くかどうか?なんですよね。忘れがちなんですよね。大事なこと。「高嶺の花を羨むよりも足下の豆を拾え」現実をしっかり捉えていくことですね。知ること。今できること、今するべきこと、まずそれからですね。大きな夢に向かって歩き続けることと、現実をしっかり捉えることのバランスを上手くとりましょうね。今を生きている人は、夢と現実の違いを知っているんですね。
頭で生きないで、体で生きるのよ
大事なものを外に求めないこと。丁寧に生きる。ただ生きるのか、よく生きるのかの違いを知る。自分はどう生きるのか?と問いかけたことがありますか?もちろん答えは出ませんね。答えの出ないものもある。すっきりしないのが人生なんですよね。モヤモヤしながら、イライラもして、ぐちゃぐちゃ言いながら、歩く。その中で、自分が納得できるように、どうしようかな?今をどうしようかな?とブツブツ。今を知っている人は、ブツブツの中に、自分らしさを知るのですね。

怪我は自然に治ります。この言葉の通りです。名医は、あなたの持つ「時間」。薬は、あなたの持つ「待つ心」。今、ここにいるあなたに、ありがとう。自然に流れる時を感じながら、自然に触れ合う心に感謝ですね。感謝の心は生きることへの充実感を満たしてくれます。コツコツと流れるのが自然なんですね。

変化を怖がらないこと。私も怖がりでした。だから、いつも頭の中で計画をびっちりと立てて、将来を不安がって生きてきました。自分の計画にないことが起きると、対応ができないんですね。頑固ですね。頑な(かたくな)に固まっていましたよ。アンテナは、風が吹くと揺れます。植物は、風と一緒にリズムを取ります。折れない秘訣ですね。生まれてから死ぬまで、ずっーと元気な人はいないですね。年齢とともに、体も変化していきます。4本の手足でハイハイ、2本の足で活動的、やがて、杖をついて3本で歩く。常に変化をしているのが自然ですね。昨日は楽しかった、褒められた。今日はできないことばかりでイライラ。明日は、分らない。変化しています。変化を恐れて、そこに留まろうとすると無理が生じます。固定観念の枠を柔らかくして、変化を知ることも大事な「知る」ですね。

自分について考える。「学知にあらず」という言葉があります。学ぶって、他人から新しい知識をもらうことだと思っていませんか?「生知」という言葉があります。他人から教わることができない自分の内側を知っていくことなんですね。もともとお持ちの自分の内側に具わっているものを、きちんと丁寧に観ていくのですね。「美人でなく、頭のよくない摂食障害の方はいない」と言われているほど、魅力的な方々ばかりです。学知も豊富ですが、頭の中だけの知識では、自分のものになっていないことが多いんですね。知識に振り回されて、生知を置き去りにしています。知識は体で知っていくと、自分のものになります。体験ですね。自分を腫れ物にして、自分の周りをグルグル回っている状態では、なかなか自分が観えてきませんね。やはり動くこと。この感覚を掴んでいきたいですね。

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