NPO

◇NPO法人 心ざわざわ Top<自我の芽生え

回復から克服へ
生誕
 |母親にべったり甘えずに、根付きがなく、立ちすくんだまま成長、大人は気にならなくても子供心に一大事と感じる、比較癖が生まれる
 |不安が強く怖がり、一人で何もできない⇔経験が不足、自信がない=自分の感情を出さなくなる=自分の感情がわからない
症状出現(回復ラインスタート)
 |自分はまだ精神的に幼い子供だと意識レベルにはないが、外見と自分の精神レベルを同じにしようと体重にこだわる
 |食の我慢は無意識の抑制、抑えがきかなくなり過食症状へ移行
 |拒食や食事の制限=脳の飢餓状態が常にある、血糖値との関係=体が過食を呼ぶ
 |子供のままの大人は、甘えたい(依存)を、知恵(情報)が絡むので、攻撃を同じ対象に向ける、理屈っぽい、優位に立とうとする
 |性格的に怖がりだが、幼少時の優越感(優等生)に執着し、負けん気が強く、プライドが高く、失敗をしたくないので、自分で動かない
 |白か黒、100か0の性格、すぐに答えがほしい、グレーは許されない、自分に不利なことは、はじめからしない、うまくいかないと人のせいにする
 |現実感を体で掴んでいないために、いつもフワフワした夢見る夢子=理想の世界で生きる=空想家、表情が乏しく、実際のところ協調性がない
変化@
 |周囲の影響などで、感情を知り始める=現実が意識され始めると同時に、自分の感情のブレーキが外れて、感情が一気に出る
 |不安で怖くて、現実逃避を図る(倒錯)=食への拘り、過食、嘔吐など、怒りの感情が常にある=心、体、脳が常に飢餓状態
 |達成感や満足感の体得がないために、何をしていても楽しくない=自分の瞳で世間を見ていない
変化A(摂食障害を治したくない、誰かが何とかしてくれる)
 |原因を母親のせいにし、自分が怖がりで自信がないことを、自分では見て見ぬフリ、また環境が自分に優位だと、いつまでもそこに留まろうとする
 |親は、自分と同じ体力があり、経済力があり、親が老いることや死ぬことを認めていない、親は金を出してくれて当たり前
 |頭を下げない、ありがとう、申し訳ない、お願いしますという言葉を言いたくない(特に身内)
 |経験が不足し、引き出しが少ないので、思い込みが激しく、予想のつかないことに対処できない 症状がひどくなる
 |現実感の割合が高くなると、経済面、体調面、社会面などで、治した方がいいと意識し始める
 |現実が怖く、逃避する手段として過食や攻撃、現実を知る、グレーを覚える、自分が何もできない子供だと気づく、体を動かして、経験を重ねていく
症状がなくなるが一番辛い時期(回復ゴール、克服ライン)
 |渦中のときよりも、苦悩で、モヤモヤが常にあり、しんどくて仕方ない=再発が多い
 |症状がなくなり3〜4年を乗り越えると、大人の感覚が生まれて、自分なりの生き方ができる
 |加齢を知る、グレーを知る、高嶺の華を羨むよりも足元の豆を拾え、症状の有無ではなく、どこで「こんなもんかっ」と納得するかが克服
完治ライン
 |生き辛さがなくなり、自分が生きている感覚がある、摂食障害が無意識の中にも存在しなくなる
○世間体、父親や同胞の存在に関係なく、甘えさせてほしい、母親が甘えさせ方を知らない=子供も知らない=いつまでも執着する、抱きしめてほしい、言葉の交流をしたい、物やお金が愛情ではない、比較しないでほしい、母親にも一人の人間としての生き方を知ってほしい、母親自身に、自分と向き合ってほしい=幸せな生き方をしてほしい=現実逃避をしないでほしい
○時期をみて、背中を押す(母子分離をする)必要がある、現実を知らせること(特に経済問題)
○脳の飢餓状態=脳の栄養素はブドウ糖のみ、蓄積ができない、腹持ちがよく、カロリーの少ないお米を少しずつ食べることで回復する=体の飢餓状態改善、怖がり=自信をつけるには、傾聴と頭を下げることを覚えること、まず感情を放置して、現実を知ること、行動すること、答えは大人になること
自分を獲得する
生誕・おっぱい(口唇期)の時期(1歳半くらいまで)
 | 母親の乳房を吸うことで欲求を満す。母親を通して信頼関係の基礎を築く。本能的、欲動的。
 ↓ 摂食障害・アルコール・喫煙など唇に関連
おむつ(肛門期)の時期(2歳から4歳くらい)
 | 排尿や排便で快感を得る。褒められる「良い子」叱られる「だらしのない子」。自律を獲得しながら、疑問を抱くことを覚える。
 | 弟妹が生まれると、自分が今までのようにかまってもらえなくなり、嫉妬する。
 ↓ お金に執着、けちやギャンブル、攻撃的な性格に関連
男根期(3、4歳から5、6歳まで)
 | 性の違いに気づく。自発性を習得し、同時に罪の意識との葛藤も覚える。
 | 一番身近な異性である母親か父親に性的な関心を持ち、その人と仲良くする自分の同姓の親に対して嫉妬。
 | 女の子・・・男の子にはあるのに、自分にない性器について自分が損している気がして、羨ましくなる(男根羨望)超自我曖昧
 | 男の子・・・父親に対して嫉妬や抵抗する感情を持つことへの罪悪感(去勢不安)超自我
 ↓ 異性の親に対して執着(マザーコンプレックス)
潜伏期(6、7歳ごろから)
 ↓ 性の本能は無意識のなかに抑圧される。
思春期(12、3歳から14,15歳)
 ↓ 成熟した性的衝動が現れてくる。両親からの自立が課題となる。傷つきやすさと力強さが混合
青年期 自己(アイデンティティ)を確立する。
女性らしさの変化
女の子は成長しながら、ペニスが無い事を理解しつつ、その羨望を無意識の中に抑圧。
@ペニスの無い事が認められず、自分もペニスのある男のような態度に出る。物事に対して積極的で、自分から進んで指導的立場につくような女性。
Aペニスが羨ましく、自分に失望、自分の価値が下がり、性に対して不快感。他人が持っていて自分が持っていない事に嫉妬し、他人と比較したがる性格。自分を生んだ母親を恨み、ひがみっぽい性格。
B女性らしい性格に発達。
自我の芽生え
人間は、自分が無条件で愛されているか否かを察知する感覚を秘めている。心身ともに、「誰かに」かかわりを持ってもらっていると安心を得て、最初の基本的信頼を覚える。身体的な接触が少ないと、自我が芽生えず、逆に過度のかかわりは、自我が未熟のままで留まる。時間というものは、人間の成長には関心を示さず、未熟なままでも、それは人間の内部すなわち心の成長の過程であり、外見はどんどん大人になっていく。幼児のまんまの大人になると、自分の内面の虚しさを満たすために、いつも感覚や体験を求めて彷徨うことになる。
無意識な行動
人間は、嫌なことや不快なことは、すぐに忘れようとする傾向があり、不快な感情に繋がることも同じであり、自分を無意識に守っている。抑圧されたものは、無意識の中にとどまっている。心的な刺激を受けると、意識の中に行こうとするが、知りたくないものは、抵抗して、意識の前にある前意識を通過することもできない。 抵抗は無意識の中で行われるが、記憶として存在し、自我の中に残る。抑圧は意識的に記憶されるようなものでもなく、自我の中にも残ることがないが、エネルギーを持つので、症候を形成する。これらの行動はすべて無意識のうちに行われている。
「無意識」自分の中の知らない(眠っていたもの)自分の部分の事。その行動が頭の中にあっても、自分では理解していない。人間の日常の行動は、95%が無意識。
「倒錯」受け止めずに快楽で消したい。心の中の不安、悲しみ、苦悩、葛藤を行動や行為で、発散し排出する。
「リビドー」人間が持つ生まれたときから備わっている本能的な力(性的欲求)で、発達とともに形を変えていく。神経症、ヒステリーなどは、発達段階で時期に応じた満足を得なかった場合、その興奮を解放するために、別の方法に置き換えて表出。倒錯的傾向は幼児期が元になっている。
「ナルチシズム」自己愛。対象のないリビドーは行き場が無く、自我に向かい、妄想する。リビドーの対象は自分と似た人を選ぶ自己愛タイプ、 自分につくしてくれて満足させてくれる依存タイプ。
「自我と超自我とエス」人間は、心の中で、自分はこういう人間だと思うものと、これは自分ではないと思うものを描き、前者を自我に、後者をエスに取り入れる。それらは一生のうちに変化していくものであり、それらの判別は、自我が、無意識的に行われる。エスには、原始的な食欲、睡眠など欲求があり、欲望と現実の相違を知ることによって、自我の分化を始めさせる。自我は、理性を持って現実社会の原則に従うように働き、成長していく過程でだんだんと出来上がる。人を動かすエネルギーの根源はエスにあり、そのエスをコントロールするのが自我。自我が壊れると、人間は死んでしまう。だから自我には自分を守ろうとするメカニズムがある。


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