摂食障害専門サポートNPO法人心ざわざわ

今という時間軸に乗って、自分を知ること
*ルールは「症状、食や体型の話は一切しないこと。過去の原因探しはしないこと」
*テーマは「摂食障害を知るのではなく、それぞれの、今を知る、今のレベルを知る」

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ざわざわのセミナーや講習会の今までのテーマ
自分を知ること、まず知るだけ。
本人は本人、親は親。柳緑花紅。
今の問題、誰の問題。
今に乗る。旬を知る。今以外の時間は妄想。
少欲知足。今できることは一つ。今感じることは一つ。
スキーマ。十人十色。比較の基準は?意識と無意識。自分の中の腫れ物。
共依存。アイデンティティの確立。回復は大人への階段をコツコツ上がること。
認知の歪み。行動、感情、思考を別々に知る。一日一夜を経るに八億四千万の思いあり。
日々の生活を丁寧にコツコツ、経過と継続。高嶺の花を羨むより、足元の豆を拾え。
宝物は手放すことでその存在を確たるものにする。
幸せはモノから離れることで生じる。
体調管理は自己責任。親の意見と冷酒は後で効く。変化をするのが素晴らしい。

1 今という時間に乗る。今の旬は、今しかない。欲張るから、今の旬を逃す。「苦」とは、ご都合通りにならないこと。「悩」は、自分を知らないこと。そして、それらの根底にあるものが「欲」。今以外の時間は妄想。
2 「いつでもできる、やればできる」先送りは、時間と労力の借金。失敗が怖いのか?自分の能力を妄想しているのか?面倒くさがりの怠け者なのか?体の声を聴いていないのか?誰かが何とかしてくれると思い込んでいるのか?それらを腫れ物にしていると、「今しようと思っていたのに」「自分のペースでしたいから、五月蠅い、そうやってやる気を無くすのよ」と誰かのせいにしようとする。
3 「宝物は心にあるからこそ、宝物を手放すことができる」この感覚が掴めると、他人をあ〜だこうだと言わなくなる。自分に執着しなくなる。自分を確立すると、自分が自分を手放す。自分が一緒に生きる自分自身を手放すことができる感覚が分かる。アイデンティティの確立。
4 忙しいことは自慢にならない。忙しいという言葉は、言い訳であり、現実を直視できない自分を誤魔化す魔法の言葉。
5 共依存者とは、他者に認められることによってしか満足を得られず、そのために他者の好意を得ようとして自己犠牲的な献身を強迫的に行なう傾向のある人のこと。その献身は、他者をコントロールしようという動機に結び付いているために、結果としてその行動が自己中心的、策略的なものになり、その他者との関係性から離脱できなくなる。つまり、自分の内面が空虚で他者の評価を必要とするだけでなく、他者の評価を獲得するために他者を道具として利用する人たちのことをいう。
6 共依存とは、人間関係そのものに依存するという嗜癖・依存症。共依存の人は、自分自身を大切にしたり自分自身の問題に向き合うよりも、身近な他人(配偶者、親族、恋人、友人)の問題ばかりに気を向けてその後始末に夢中になる。身近な人の取らなかった責任を代わりにとり、結果、現在の困った状況を本人が決意して解決する必要を与えず、困った状況をそのまま続ける。益々困った状況に陥っていく人達のこと。
7 スキーマは、さまざまな物事に対して「その人が無意識のうちにしてしまう、ある決まったものの見方、考え方」を指す。偏見も含む。物事・事物に対するまとまった知識、思考の引き出しとも言える。物事の捉え方(マイナス思考など)が、人それぞれなのは、人がそれぞれ自分だけの判断基準を持っているから。スキーマには、個性による違いがあり、経験や情報から得られる知識が人それぞれに異なり、スキーマが形成される際には、「感情」も一緒に刷り込まれるため。見まちがい・聞きちがいは、自分のすでに持っているイメージやそれまでの話の流れ(文脈)に基づいて、入手した情報を判断しているために起こる。
8 目の前にリンゴがある。一般的にリンゴと呼ばれるものだが、それをミカンだと観ている自分がいた。観るときに既に歪んで捉えていた。まず、現実を感情で歪めて認知していることを知ること。大事なことは、比較しないこと。歪んでいる、出来ない、モヤモヤ感情を、ただ知ること。
9 現実を動く感覚を知るには、足元の豆を拾うのが分かりやすい。自分の足元の豆でいい。他人の足元の豆は、拾うことは出来ない。
10 感情は抱いてもいい。抱かないとおかしい。それを切り離して、放置することを知っていく。感情を整理しようとするよりも、行動を整理してみること。感情を行動には、くっつけないことがポイント。動くと湧く感情。そのままを知る。そして、思い切り浸ることを忘れない。この浸る部分を無意識に避けるので、その感情を置き去りにしてしまって、過去の出来事への執着が、自分でも気付かないうちに、荷物になっている。特に、悔しい、恥ずかしいや腹が立つを含む自分が納得のいかない事実を、誤魔化して、隠してしまうと、自分が有利になるように事実を歪めていく。悲劇のヒロインになったり、いつか素晴らしいことが起こるんだという妄想の世界が膨らんでしまう。同じく、自分の思い通りに 、物事が進まない不満を、無意識の部分に溢れさせていると、時間軸がずれて、怒りや悲しみが出る。感情の旬を逃していないか?外に外に求めるものが多過ぎる自分を知ることができると、今の自分を知る視線の方向が歪んでいるんだと気付く。本来は、感情は事実に基づいて湧くもの。感情が事実を作りあげていないか?
11 自分が背負うべき現実の荷物から逃げたいために、楽な生き方を選択すると、苦しむ。苦しむというものには、自信という実がなる苦しみと、現実から逃げ続ける苦しみの2通りがある。今、苦しむのは、今の大きさの苦しみ。これは等身大のもの。自分の背負える大きさの自分の苦しみ。自分で背負うべきもの。素晴らしい実がなる。
12 焦らないコツは?今の自分の位置を知る。今の自分のレベルを知る。
13 自分は望まれている、必要とされている存在と感じるために、自分をコントロールするよりも他人をコントロールしようとする自分がいる。自分を守るために身に付けた自分の外側にあるものに強迫的にのめりこむ関係を持つ行動が、サイズの合わない靴を履いているのと同じ。寂しさを埋めるために、自分の外側にあるものにしがみついて、誤魔化して生きている。色々生じる出来ごとの説明が、自分で納得しやすいので、白黒の思考を持っている。
14 知ろうとすると、自分の中で爆発が起こる。症状も酷くなり、イライラし続け、色々な物を壊し、人を傷つける。その爆発があるからこそ、長年に渡って、抑えつけていた「素」の自分が息吹、感情を知ることができる。一つ知ると、また一つ知ろうと意識が働く。 
2010年8月1日  NPO法人心ざわざわ  岡本 理香


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