2003.7.11  茶屋川支流

 起きると久しぶりに陽射しがあり、僅かであるが青空も見えた。梅雨時の中休みと思い遅まきながら渓流つりに行く事にする。 前回6月26日に神崎川に行き増水のため渡渉出来ず途中でスゴスゴと引き返したことを踏まえて本流を避けて茶屋川支流にする。

出発が遅かったのでもう日は高く非常に蒸し暑い、政所中学校前にある温度計は31℃と表示されていた。何時もの駐車地に車を置き林道を歩き始めたが水溜りが多くそれを避けながらの歩行である。 ここを通る度に思い出すのはあの四っ目の山かがしとの遭遇である。あれからはここを通過する時には適当な長さの木の枝を杖代わりにして地雷探知機の如く前を叩きながらの歩行することにしている。 その場所も無事通過することが出来とある砂防ダムの下に降り立ったが空が黒い雲で覆われ始め、さらに木々が重なるように谷を覆いつくしているので夕方のように暗く仕掛けを準備するのもライトが要るくらいである。 これはやばいな!・・・  と思ったところでパラパラと音がしだした、大粒の雨がブナの葉に当たる音である。慌ててリックより雨具を取り出し着用した、一度も竿を出さずに帰るわけには行かない。

雨はしだいに激しさを増し始め、大粒の雨が敏感な竿先を打つので当りが全く分からない、さらに水面は泡だった様になっており目印が全く見えなくなってきた。さらに雷がゴロゴロと鳴り始めだんだんと音が近づいて来た。 その状態を見てやっとあきらめがついた。 今日はだめだ 納竿       低気圧の通過で一時的なものとは分かっているが・・・

ずぶ濡れになり何とか車まで戻り車中で着替えて車で林道を戻り始めたが、雨は益々激しく降り突風が吹き荒れ、まるで台風の中に居るようであった。林道は川と化し凹凸が全く分からない。ワイパー速度を強にするが時々水煙の中に居るが如く前が見えない やばいやばい

茨川林道、R-421とどうにか無事に神埼橋が見えるところまで戻って来れたがそこには嘘みたいな明るい空が見え、僅かだが青空さえもある。 ウムー・・・・

渓流に下りる途中の柳の木にコクワガタのペァーが樹液を舐めているのが見られた



2003.6.26  神崎川本流

愛知川上流には数多くの谷がありその中でも遡行難度が最も高いものの一つに上げられる谷に仙香谷があるがまだ一度も遡行したことが無い。取りあえずどれぐらい厳しいのか見ておきたい事や、出会いの滝下に竿を入れたいと思い出掛けたが梅雨時であり増水が激しく、渡渉さえも出来なくスゴスゴと引き返した。

7月11日(上記)渓より帰り、23時のNHKニュースを見ていたら神埼川にて遭難、男性二人死亡のニュースが流れた。 遭難場所は正しく上の写真付近と思われます。 つい最近訪れた所だけに人事とは思えない心境です。 残念です・・・

あまごと岩魚と翌檜
愛知川源流釣り記録
030801