これ以上なにをお望みですか?
ぜいを尽くした装備類。厳選されたシート。
活動の、思索の、
そして憩いの時をゆたかに演出するセドリックです。
![]() |
![]() |
各種のリモコン機能を網羅。
メカニズムのあらゆる情報がここに集約されています。
![]() |
このインストルメントパネルには、実にさまざまの"リモートコントロール機能"がセットされています。例えば運転席のウインドウの開閉をワンタッチで行うワンタッチパワーウインドウ(GL以上)、コントローラーでミラーの角度を自在に調整できるタルボ型のリモコンミラー(カスタムDX以上)。あるいは、トランクオープナー(DX以上)や集中ドアロック(GL以上)。どれひとつとってみても、運転席にいながらにして目的を達せられるよう設計されたものばかりです。
(注:後期カタログからの抜粋なので前期型は多少装備グレードが異なります)
当時は(外車と比較しても)過剰装備の内装と言われていたようですが、今となっては当たり前の装備が並んでいます。パワーステアリング、パワーウインドウ、エアコン、カセットステレオ(いわゆるフル装備)・・・、フェンダーミラーと後方の見切りの悪さには気を使いますが、AT車ということもあり特に古さを感じることもなく運転できます。
妙にキラキラするメーターパネルはグレードにより多くの種類があります。200km/hまで刻まれたスピードメーターは前期型のみ。ATのポジションインジケーターは330からの装備ですが、ランプの光量が足りず昼間は認識不能。
オーバーヘッドコンソール。330型からドアを閉めても光り続ける残照式になりました。20秒近く光り続けるのでかえって邪魔なことも。細長い部分がファンシーランプで、薄いブルーに光ります。
オーバーヘッドコンソール前端には警告灯が並んでいます。左からウオッシャー液量、ブレーキ液量、半ドア、ドアロック、シートベルトの順。シートベルト警告はバックルと連動しておらず、付けても付けなくてもドアを閉めてから一定時間点灯するというあまり意味のない装備?
またブレーキ液量などの警告灯が点くと、同時にブザーも鳴るようになっています(キャンセルスイッチつき)。
パワーウインドウのスイッチも、最近の車と同じような配置になりました。運転席ドアロックと連動して全ドアがロックされますが、アンロックは連動せず、左下のスイッチもリヤドアのアンロックしか出来ません。助手席は手が届くから、ってこと?
空調のコントロールスイッチですが、吹き出し口の切り替えは慣れないと使いにくいかも・・・。
MAX-COLD・・・内気循環のエアコン
AIR-CON・・・1/4外気導入、温風ミックスも可能なエアコン
VENT・・・外気導入の換気、温風ミックス不可
BI-LEVEL・・・外気導入、正面出口は換気(外気温)、足もと出口は温風
FRESH・・・外気導入、足もと出口から温風
RECIRC・・・内気循環、足もと出口から温風
DEF・・・外気導入、デフロスタから温風
送風口の切り替えはエンジン負圧を利用しており、軽いレバー操作で切り替えが出来ます。自由に内気、外気を選択出来ないのが不便なところ。また51年6月までの車は少し表記が違います。
指針式がいかにも時代を感じさせるオーディオには、330からカセットデッキも設定されました。今となってはAMボタン4つ、FMボタン1つは少なすぎます。一応、ラジオ左上のTUNEボタンで、ウィ〜ンと指針が動き、強い電波を受けたところで止まるようになっています。後席にもTUNEボタンと電源、ボリュームスイッチがついています。
右端に見えるのはワイパーとウオッシャーのスイッチ。ライトスイッチも同じようにダッシュボードから生えていて、今となってはちょっと使いにくい配置です。
ちなみに、普段は灰皿を取り外してカーナビを装備。
メーター照明はグリーンですが、透過照明ではないので、最近の車に比べるとかなり見辛いものです。これでも電球交換でマシにはなりましたが…