◇◆ガネーシャ;Ganesha神◆◇

インドを旅したことのある人は土産物屋やレストラン、ホテルなど至 る所で象の頭をした大きなお腹のガネーシャ神を御覧になったことがある かと思います。

ガネーシャはヒンドゥーの神々の中で大変人気があり信仰 を集めている神様のひとつです。
破壊神シヴァとパールヴァティー女神の長男であり、象の頭に大きな太鼓腹 をもちネズミを乗り物とします。パールヴァテイーが自分の垢を集めて命を吹 き込んだとされています。母親の沐浴中に誰も通すなという母の言いつけ を守り、帰宅した父親のシヴァ神をも通さなかったためにシヴァの怒りに 触れ、首を切り落とされたのですが、妻の嘆きをみてシヴァは部下に一番 強い生き物の頭を持ち帰るよう命じ、象の頭を持って来させたという逸話 が残っています。
象は長い鼻と大きな耳が特徴的です。象の長い鼻は重たい物でも しっかり掴み捕らえ運ぶ事が出来ますが、”鼻が高い”とか” 鼻っ柱をへしおる”などの表現があるように

立派な鼻は自慢、名誉、信用度 など社会的ステータスをあらわすシンボルです。

また、大きな耳は何でも良く聞こえますが、良く聞こえるために時には 聞きたくないことまで聞いてしまう。時には聞かずにすますのも必要です。

広く深く話を聞き、上手く賢く耳を使う事が成功につながる

という訳です。
シヴァ神とパルヴァティー女神はシヴァが自信を持ち発展していって欲しい と願い、動物の中で一番立派な鼻をもつ象の頭を息子につけたとされています。

ガネーシャ神は障害を除去し、幸福をもたらすとされ、

人々はその力にあやかろうと ガネーシャ神を奉ります。
商売の神としても崇め奉られ商店の店頭で良く 見られます。また

ヴェーダウャーサが口述した『マハーバーラタ』を正確に早く筆記したと いう事から知恵と学問の神としても信仰されています。 アーユルヴェーダ医書のひとつバーヴァプラカーシャの冒頭にはガネーシャ神の詩が載せられ 祈りの後、勉強をスタートします。

何か新しい事をはじめる時にガネーシャを拝む と成功するといわれています。

インドの結婚式の招待状には必ず、ガネーシャ神の絵と 「オームガネーシャーヤナマハ」という祈りの言葉が記されています。発展と幸福な人生を達成 したいとの願望を込めて祈ります。
ガネーシャ神はこの様にインドの人達に大切にされ、信仰を集めている

”オールマイティな神様”

と言えるでしょう。


イナムラ・ヒロエ・シャルマ先生にインタビューさせていただきまとめたものです。


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