アーユルヴェーダにおける季節の過ごし方
《秋から冬の過ごし方》
秋は夏、低下していた体力が回復してきます。
“食欲の秋”の言葉どおり食欲が回復し、消化力も安定してきます。
しかし 無理は呉々もなさらないよう!
強い酒、アルカリ性物質、過食、ヨーグルト、油、脂肪、日光浴、日中の
睡眠、露、東風は避けるべきである。
<アシューターンガ・フリダヤ総論3章〉
また、月夜の散歩や、月の光を浴びながら瞑想などするのも良いでしょう。
秋から初冬にかけては、ヴァータが乱れやすいので、冷たい風にあたったり
して体を冷やさないよう注意が必要です。
この時期は特にオイルマッサージをし、温かくして休むと良いでしょう。
冬は他の季節よりも夜が長いので、この季節を楽しむ人は、朝方空腹を覚える。
朝には朝の成すべき事(身体浄化など)を、既述したとおり所定の方法に従い、
完全に済ませなさい。
そのあとオイルマッサージを行い、渋味薬物で油を取り除き、所定の方法にしたがい
入浴する。クンクマ(アヤメ科サフラン)、サダルパ=カストゥーリー(ジャコウ鹿の香のう分泌物)に
水を少量加えてすりつぶしたものを身体に塗り、沈香(ジンコウ)を焼き、部屋を薫煙化し
芳香を漂わす。
毛布、動物の毛皮、絹、混紡布を敷いた布団の上に温かくシーツをおおい、
睡眠をとりなさい。
適度の日光浴は発汗を促す。また常に靴をはきなさい。
<アシューターンガ・フリダヤ総論3章〉