自立・介護用品体験フェアを行いました。
平成15年7月27日 岩出町あいあいセンター 多目的ホール
・ボランティアスタッフ(高校生ボランティア ・建築士会 ・展示ブース事業所スタッフ含)約90名
・来場者数 約170名
1 和歌山県建築士会の方々が、作ってくださった、車椅子体験コースです。角度の違うスロープや、
デコボコ道、直角な通路、一本道等。
子供も大人も、様々なタイプの車椅子を経験してみました。特にデコボコ道は、想像以上に困難で、皆さん
かなりてこずっていました。
2 最期まで、渡りきれずあきらめる大人もチラホラ・・・。小回りの効く6輪車や、モーター付きで介護の
しやすい介護用車椅子も体験しました。
3 チルト(リクライニング)タイプ、子供用のカラフルな車椅子も数種類あり、初めての体験に子供たち
も真剣に取り組んでいました。
夏休みの貴重な経験になったと、うれしい感想が聞かれました。
4 高齢者の擬似体験では、川村義肢さんが、沢山の疑似体験用具を持ってきてくださり、スタッフの方が
付いて半身麻痺やリュウマチ・円背等。私も右半身麻痺の疑似体験を着けていただきましたが、杖が無け
れば、立つことも出来ず、スロープがとても怖く、階段は、1段も昇降出来ませんでした。この日は、多くの
方が、貴重な体験をさせていただきました。
5 様々な、業者から200点以上の展示があり、詳しい説明を受けることが出来ました。
6 午前中には、和歌山県で活躍中のケアマネージャー(三瀬 直子さん・井端 智子さん・小川 佐起子
さん・今会代表の南山 多美)による、ケアマネージャートークを行いました。『介護保険の現状と今後の
課題』と題し、それぞれの実体験をお話いただきました。
社会資源の不足や、制度を利用できない、若年のうつ病や末期がんへの在宅支援の問題。
ケアマネージャーの質の向上、利用する方がサービスを選べる状況を作る、などの課題が挙げられました。
7 実際にシャワーチェアーやウォシュレット機能のついたポータブルトイレに座ってみたり、シニアカーに
乗って見ました。外の駐車場では、矢崎さんの展示バスがとまり、子供たちが、シニアカーで走り回って
いました。
8 この4月からレンタル品目に加わった、車椅子の段差解消機です。実際車椅子に乗って昇降体験をさ
れています。
9 この歩行器も、今回から加わった6輪タイプです。
10 自助具(麻痺や障害がある人が自立する為の様々な用具)も展示され、スプーンや滑らない食器など、
体験しました。
11 ステージには、モルテン・ケープさんのエアマット【床ずれ予防マット】がずらっと並べられ、
実際に寝てみて、モーター音や、肌触り、空気の流れる感じを体験しました。今回は、体圧(寝た状態で、
どの部分に圧力がかかっているか)測定のコンピュータも持ってきていただき、体圧測定用のシートを敷いた
ベッドに、様々なエアマットを使用し、同じ人で、どの位圧力が変化
するか、体験することが出来ました。
12 実際に、各社のエアマットの寝てみて、寝心地を体験できました。また、最近レンタルされている、エアマットの前
の段階で使用する、除圧マットも体験し、床ずれ予防への有効性を再確認できたと思います。
13 住宅改修工事のミニ講習会:住宅改修工事についての説明。保険証の住所確認の必要性や、悪徳業者
の手口などについてお話を聞きました。
14 車椅子の講習会:病院などに有る一般の車椅子の不便さと、最新の車椅子の機能について、利用する人
の体型や用途で選択する必要がある。
15 杖の選び方の講習会:最近良く販売されている、調節式の杖は、高い・壊れる可能性・金属音など欠点が多い、
高齢者は背が伸びることはないから、自分にあった長さに切った、1本杖が一番適している。一般に杖は長す
ぎる傾向。正しい杖の長さについてお話を聞きました。
全体的に、30分から1時間程度、初心者の方に解りやすい、内容でした。殆んどの方が、3つのミニ講習を続けて
受講され、「大変ためになった」 「今日は来れなかった友人にも聞かせてあげたい」 「次はどこでやるの」と大盛況
でした。
ボランティア講師の先生方ありがとうございました。
ボランティアの方々のご協力で、何とか無事に、体験フェアを終了することが出来ました。怪我も無く、天気も良く、
みんなで、一緒に力を合わせ一つの事を成し遂げ、紀北地域で活躍している、医療・保険・福祉・介護職種の横の
つながりも、さらに強くなってゆければ、と考えております。
結構、同じ持ち場になった人との無駄話なんかが、よい情報交換になったりしていたようです。