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Queen + Adam Lambert

The Rhapsody Tour at 京セラドーム大阪(Jan. 28/20)

映画「ボヘミアン・ラプソディ」の成功を受けて、クイーンとアダム・ランバートは世界ツアーを開始したわけですが、来日公演の発表から約10ヶ月でようやく大阪にやってきた。映画は家族で観に行って子供達も気にいっていたので、コンサートにも連れて行くことにした。子供たちにとっては初めてのロックのコンサートなのだが、クイーンが最初のコンサートっていうのは我ながらいい選択じゃないだろうか。

京セラドームはチケットが売り切れで、本当に上の席までお客さんが入っていた。今のクイーンならスタジアム規模の公演も当然な気もするが、実は客層はバラバラで、昔からのファンもいれば、映画でクイーンを知った若い人もいるわけだから盛り上がるかどうか内心心配していた。しかしそれは全くの杞憂だった。

まずセットリストからして、映画で取り上げた曲は1曲以外全て演奏。しかも日本だけ人気がある「I Was Born to Love You」と「Teo Toriatte」もやるサービスぶり。フレディがスクリーンに出てきてあの「Ay-Oh」ももちろんやる。それからステージの照明やビジョンがやたら金がかかっていて、ロックのライブでここまでエンターテインメントの水準が高いのは久しぶりに観た気がする。

さらにアダム。歌がうまいのは当然として、この豪華なステージに見事にマッチしていた。誰であろうとフレディの代わりはできないことはわかっているのだけど、アダムは自分のスタイルでクイーンの新たな魅力を引き出し、バンドを新たなステージに引き上げているという印象を受けた。

ともかく生で「Radio Ga Ga」で手を叩き、「Bohemian Rhapsody」でオペラセクションに続いてのヘッドバンギング、「We Will Rock You」で再びドンドンパン、最後に「We Are The Champion」で合唱して、やりたいことは全部やった。演奏だけならこれ以上のレベルのショウはいくつも観ているつもりだが、エンターテインメントとしてこの水準を超えるものはない、と断言してしまいたい。

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