神戸から福井経由で北の大地へ行ってきます

 ある日のこと・・・RIDE24の取材でお馴染みの、幸せのレモンイエローの
ゼファーに乗っている「たぱる」さんから携帯にメールがあったのです。

 メールの内容は、「北海道へ上陸する前に、ぜひお渡ししたい・・・?」
(と言うより預かって頂きたい)物があるのですが・・・とのこと?

 こんな感じのメールを、北海道に行く前に受け取っていたのでした。
でっ、時刻はとある日の朝の、AMの2:00時になろうとしています。
本当は今年の北海道は、絶対に無理だし、生きていないし、生きていたと
してもベッドの上だと思っていました。
けれど体力は落ちつつも、何とか生きて、しかも五体満足でこざいます。
ちょっぴり左脇腹と胸のリンパの部分に、厄介物が存在していますが、体は
何とか動くから、あとは気合いで北の大地を目指しましょう。




 神戸を出発して北陸自動車道路へ、事前に待ち合わせの約束をしていた
通称「兵助さん」と、南条SAで待ち合わせ。
見慣れた(ウンニャ!見慣れないかな?)ツルツル頭の兵助さんです。
どこから見ても「とことん走ります」的なウエアーと、そのツルツル頭から出る
オーラが光り輝いているのでした。

(ちなみにお仕事はお坊さんではありませんので、キッパリ!)

 さてと、兵助さんが先行アシストで尼御前SAに向かっています。
尼御前には「たぱる」さんがフラッグを持って、仕事前に立ち寄って、フラッグ
の受け渡しの予定です。

 フラッグってなに?
とある仲間達の寄せ書きがされている大きな旗のことでして、僕も一応書き
込む予定ではありますが、一体どんなものやら見たことがないので、チョット
楽しみでありました。




 これがフラッグです。
一枚しか無いので、途中で落っことしたらボコボコにされるでしょうか。
 (^_^;)
写真の右側が兵助さん(しつこいようだが坊主ではない)です。
今回はこのフラッグを北海道のYASUさんへお渡しする大役をおおせつかり
一路、北へ北へと走り出しましょうか。

 今回お集まり頂いた、たぱるさん、兵助さん、ATさん、たーちゃんさん。
どうもありがとうございます。

 所で北海道ってそんなに素晴らしい場所(バイク乗りの聖地?)ですか?
う〜ん、どうなんでしょうか。
ただ去年の約束というか、本当は去年の8月のお盆に、T先生と一緒に走る
予定だったのが、僕の仕事の都合で走れなかったことに後悔していました。
それと・・・自走で北海道に行きたかったのです。
自分自身で北海道への距離を肌で感じてみたかったのです。




 先行アシストされながらペースを作りつつ走っています。
ただ金沢の手前付近でお別れとなり、あとは自分1人で走らなければならず
寂しいやらです。
どうしてお別れかと申しますと・・・今日は平日ですから、みんな仕事です。
それをわざわざ早起きをしての受け渡し&お見送りでした。
 
 現在の時間はAMの6:00くらい、本日中には(楽勝なんですが)岩手県の
盛岡に到達する予定です。

(予定もなにも・・・ホテル予約してるしね〜)

そのためにもこのようにアシストをしていただき、最初からある程度のペース
を維持しつつ、そのペースで走って行きましょうか。
まるでロケットの切り離しみたいな感じでしょうか。




 こんどは通称「たーちゃん」が先行してくれています。
たーちゃんも金沢の手前までのアシストで終了です、その後は仕事です。
基本的に北陸の方はとても優しいというか、気風なのでしょう。

だからこんな言葉があるのでしょうか。「能登は優しや土までも」
北陸地区を表す、言い得て妙である言葉だと思います。

 普通は・・・朝の早くから、それもお仕事の出勤前に照合してくれて、大切
な時間を割いて来てくれるなんて、普通で考えるとあり得ないこと。
それでバイクが結びつける何かがあるのでしょうか?

 そう言えばこんな言葉がありますよ。
バイクは良いよ〜と言っても、勧めるものではないと。これも「言い得て妙」




 最後のロケットブースターの点火です、ここからは一人旅です。
この先は新潟を経由して、磐越道〜東北自動車道路に向かって走ります。

 バイクは孤独なものです。
いくらみんなで走っていても、自分のヘルメットの中では孤独なのです。
どうしてバイクに乗るの?
そうですね〜、夏はアスファルトの照り返しで汗だくになるし、冬は完璧装備
を施していても、と〜っても寒いし。
夏は聞かれませんが、冬のSAではよく聞かれます。

「兄ちゃん、寒くないの?」って。
寒いけど・・・いゃ〜ぜんぜん寒くないっすよ〜ホッホホホホホ!
実は寒くて手足が痛くて、涙がチョチョ切れ〜のですから。




 そろそろ新潟に突入するところでしょうか?
あまり天候は良いとは言えませんが、雨が降り出しそうな気配ではないよう
で、このまま一気に新潟を抜けて行きます。

 新潟もそうですが、広島・静岡・新潟・秋田については、走っても走っても、
その地域から脱することが出来ないんですよ。
とても長い長い道のりを走ります。

 そんなことを思いながら走っていたら・・・突然!エンストしかけですよ。
燃料不足でエンジンが止まりそうでした。
しまったー!、さっきの手前のSAでガソリンを補給し説けば良かったのか。
仕方がないから、バイクを右へ左へと激しくフリフリして、タンクに余っている
ガソリンを燃焼室に必死に回すのでした。頼む〜持ってくれ〜。




 切なる願いが通じたのか、ギリギリセーフでSAにたどり着きました。

(^_^;)あ〜良かった。

でも燃料補給してみたら、計算としては3リットルは余っているはずなのに?
しかしほとんど手作りの、行け行けドンドンのバイクですから、そんなことを
気にするオーナーは乗るべきバイクではないのでしょうか。

(僕はそんなことを気にするのですが・・・)

まぁ〜何とかガソリンが持ってホッと一息つけました。
今日の到達点の盛岡までは、あと2回ほど給油が必要でしょうか?
BMWみたいに1回で400キロ程度は走り抜けたいな〜。




 いきなり渋滞です。
バイクのスタンドを降ろして、タバコを一本吸って(おまえ吸っていいのか?)
携帯のメールをチェックして、一件送信して〜。
ついでに自身のバイクを撮影して、青空を見ながら黄昏れました。

 あ〜良い時間を過ごせました。
ま〜こんな事も滅多にないことですから、それはそれで後々の写真のネタに
なることでしょう。

 おっとクルマが動き出しました。
何の渋滞かと思いきや、トンネル内で保守作業のため片側通行でした。(^_^;)
いゃ〜地震などで崩落してるのかと思いましたが、良かったですよ。
これからお盆シーズンへまっしぐらですからね〜。




 先ほどの渋滞を抜けて、順調に磐越道を会津方面へ向けて走っています。

話は変わりますが・・・。
よくSA(サービスエリアのこと)で、バイクを停めて休憩していたら・・・。

「兄ちゃん、これ・・・なんCC?」 そうです通称「ナンシー」さんです。
ナンシーシー?、って聞くから「ナンシー」さんです。

あと・・・「どれくらい速度出るの?」とも聞かれます。
そんな時は迷わず!「ふえおキロが限界ですよ」と言います。

ふえおキロって何?
アッハハハハ〜(^_^)パソコンのキーボードでお調べください。




 最近のバイクというか、そのアイテムも良くできたもので、この縦長の機械
はナビゲーションです。
当然、目的地を設定して、耳に装着したイヤホンで音声案内を聴いてます。
このナビの面白いところは、案内をする音声が・・・「シャア」なんです。

「君のその素晴らしい運転能力はどこで覚えたんだ?」などと聞かれます。
あとは・・・。
「次は限りなく右、絶対に右だ!、君は行くんだろう?」とも聞かれます。
「何か言いたいことがあれば今のうちに話しておいてくれ」・・・えっ?

話しかけても返事しないくせに・・・。
あとの装備としてはGPSレーダーも装着していますのです。
時速ふえおキロでもハッキリと聞こえるのは助かります。




 バイクは1人で走っていても、複数で走っていても・・・孤独です。
だってヘルメットを被っているから。
でっ、走っているときに何を考えて走っているのかと申しますと・・・。

スバリ!、何も考えておりません。

本当に何も考えてないというか・・・でも綺麗な青空や山並みが視界に入って
きたら感動しているようです。
決してヘルメットの中で〜「おー!感動ー!素晴らしいー!」などと叫んでは
おりません。
心の中ではそのように思いますが、目だけは忙しくバックミラーを覗いたり、
前方を走っているクルマの状態を見ています。
それに・・・夏場のヘルメットの中って・・・暑いんですよ。もうその一言!




 どうしてバイクなのか?、自分でも時々疑問を感じることがあります。
走っているときはタバコは吸えないし、お茶も飲めないし。
ただiPodで音楽は聴いています。

聞いているのはナビの音声案内、時折警告を発するレーダーの音声。
そしてiPodの音楽です。
えっ?、おまえは何の音楽を聴いているのかって?
たぶん知らない曲もあると思いますが、主に70年代のフォークソングなどや
アニメ音楽、洋楽でいえばカントリー系統やフォルクローレなどです。
70年代の音楽としては、松山千春〜ふきの塔〜風などです。

ヘルメットの中で、「1990年〜♪娘は21〜♪」てな曲が流れています。
なんですのん?、その曲って? はぁ〜何でしょうね〜。(^_^)




 バイクでもクルマでもそうですが、走っていて同じ風景ってないですよね〜。
不思議とクルマで走っている時よりも、ヘルメットの中で風景に見とれている
自分がいます。

今日の風景は明日には無いのだろう。
今日、走っている自分は明日には居ないだろう。
今日、出会ったバイカー達には二度と会えないかもしれない。

だからいつも心の中で「一期一会」と言った言葉が流れています。
今日出会った風景と、このクソ暑い気候と気温にも感謝しています。




 とにかく暑い!、そりゃ当然でしょう〜そんな格好をしていたら。

もっと涼しい服装にしたら、熱中症にもならないのに・・・。
と言われそうですが・・・もしも「転倒」した時のことを想定しています。

あ〜だから仰々しい服装をしているのか〜ライダーさんって。
ただファッションで着ている人もいらっしゃるようで、それぞれの自由ですが、
あと走行中の風対策でしょうかね。

体に直接、風が当たると疲労度倍増!、一見涼しく感じますが肌を直接的に
さらして走るなんて、ジジイにはあり得ないことなのです。




 やっとマッタリと休憩する気になりました。

バイク置き場には、すでにハーレーダビットソンの通称「ぱぱさん」が停車して
おりました。

「ぱぱさん」?・・・排気量が883ccなので「ぱぱさん」と言うらしいです。
でっ、持ち主の方はベンチで横になって、疲労困憊ってな感じで寝ています。
あ〜かなり疲れてるんだな〜、きっと広島とか九州方面から休憩もしないで
ひたすら走ってきて疲れたんだ〜。

でっ、ナンバーを見てみたら「練馬」でした。
あ〜きっと前日は仕事で残業してたんでしょうね〜。(^_^)




 会津若松も通り過ぎたので、そろそろ磐越道も終わりでしょうか。
もうすぐ東北自動車道路の案内板が出てくるはずです。

 関東から向かうライダーさんは、決してこのルートは通らないと思いますが
関西圏内からは、名神高速〜北陸自動車道〜磐越道〜東北道 ですが。
これは関東圏を回避するためのルートです。

 また関西圏を離れれば離れるほど、クルマのマナーが良いというのか。
追い越し車線を走っていても、前方のクルマはサッ!と左に寄ってくれます。
僕も追い越しが終わったら左に寄りますが、関西圏と違ってみなさん運転の
優しさが伝わってきます。




 東北自動車道の案内板が見えてきました。
右の案内板には、東北道〜盛岡・青森と案内されています。
左は、釜石道〜遠野・釜石となっています。

当然、右の案内板に従い、一路盛岡を目指します。(^_^)

 あ〜やっと磐越道が終わりです。
ここまで来たらあとは楽勝、最後のロケットブースターを点火!先へ先へと
疾走します。(ここまで来れば燃費気にしなくて良し!)

 う〜ん、平日のせいか他のバイクに会いませんね〜。しかしご安全に!




 ふっふふふふ。(^_^) 盛岡インターに到着しました。

ただいま時刻は午後の2時10分前でから・・・約12時間を要してしまった。
ちょっとノンビリと走ってしまったようです。

 本当は青森まで距離を伸ばしたかったのですが・・・青森はいま「ねぶた」
祭りが開催されており、噂に聞く「ねぶた渋滞」と、市内のホテルは超満杯で
予約が一切取れなかったし、「ねぶた料金」になっていました。
だから今回は盛岡で一泊して、明日青森港を目指します。

「ねぶた料金」→ねぶたを見にくる観光客が増えるので、ここで一気に料金を
水増しして、冬のヒマな時期を乗り越えようとするケチな考え。
また「ねぶた料金」で従業員のボーナスをゲットン〜!それ以外はヒマだし。
なんにせよ・・・そんな商いしていたら、衰退する事間違いなし!




 一週間ほど前に、朝のワイドショーで見た「冷麺」を食べよう。(^^)/

よくテレビで撮影されている場所で、ツーリングマップルにも記載されている
場所でした。

ホテルにチェックインする前に、オヤツとして冷麺が食べたくなりました。
ココは盛岡インター近くの「ぴょんぴょん舎」本店です。
お〜!、テレビで映っていたばしょではないかいの〜、ではバイクを停めて

美味しい冷麺を食べて、あとはホテルでガーガー寝ましょう。




 こんな雰囲気です。

見た目は「焼き肉屋」さんには見えない、どちらかというと喫茶店かイタリアン
レストランぽい雰囲気が流れておりますが・・・。
漂ってくる臭いは、間違いなく!焼き肉の臭いです。

ほいで右側の階段を上がり奥に進むと入り口でした。
本当に「焼き肉屋」さんとは思えない、神戸で言います所の「西村屋珈琲」
のような雰囲気です。
焼き肉を焼くテーブルが無かったら・・・おー!そうかー!
焼き肉が流行らなくなっても、すぐに食種チェンジ出来ますな〜。(^_^)




 お店の入り口付近にバイクを停めました。

右の壁側に「アジサイ」の花が、まだ咲いておりました。
神戸ではとっくに終わっていたので、やはり桜前線と同じでしょうか?

でっ、左奥にはガーデン?、屋外にテーブルがありまして、そちらでも焼き肉
などを焼いて食べることが出来るようです。
雰囲気は林の中って感じだし、テーブルにはパラソルが着いておりまして、
それほど日差しを感じないようなので、臭いなどが気になる方は屋外で焼く
のもお勧めかと思います。(風下には行くな!)




 噂の盛岡冷麺です。(美味しそうなスイカもトッピングされています)

では食してみましょう〜モグモグモグ・・・<(_ _)>おありがとうございます。

他のお客さんもそうですが、焼き肉を食べに来ているというよりも、冷麺とか
石焼きビビンバを食べているようです。
また夜になったら、注文する内容も変わってくるのでしょうか?
でもこの時間帯はみなさん、ほぼ冷麺を美味しそうに食べていました。

 ほいでよ〜味はどうだったの?、味は?
え〜最近体調も悪く厄介物のせいで、日々味覚が麻痺しているようです。
そんな感じで勘弁してくださいませ。<(_ _)>(食べに行ってみよう〜)




 これが本日のルートです。(走行距離は約〜1080キロくらいでした)

見ての通り青森まであと少し、時間にして2時間もかからない場所です。
本当はフェリーも混んでいなかったら、青森港に到着して一番近い時間帯の
フェリーに乗り込んだとして・・・。

青森〜函館まで乗船時間が3時間30分、降りるまでの時間などを考慮した
として4時間〜かな?
もしも冷麺食べないで青森を目指したとして、フェリーにも乗れたとして〜。
函館から札幌まで高速を使って4時間として〜。
フェリーの待ち時間も考慮しても、AMの1:00、つまり23時間で札幌までは
行ける計算だな〜(^_^)
距離にして1662キロだから、走れない距離ではないかな〜。

ホッホホホホホ!

しかし・・・新日本海フェリーで、舞鶴〜苫小牧東まで20時間で行けるから。
神戸〜札幌まで、必死に走っても23時間ということは・・・。
あまりメリットがないので、やっぱり次回に行くならフェリーでしょう。(^_^;)