「カッコイイバイク乗り」を探して・・・富士〜箱根シリーズ


● まずはご挨拶からでしょうか


 全国の、気合いと情熱で走り続けているバイク乗りの皆さん、
どうも初めましてわたくしヨッシーと申します。
(本名でなくてゴメンなさい)
このたび突然の依頼にて・・・RIDEの特派員として任命を受け今回の「群発放浪記」担当させていただく事になりました、
どうぞヨロシクお願いいたします。


 でっ、どうして特派員として任命されたのかですが、それはある日のこと、未登録の電話番号からの着信から始まりまして。
「はい、もしもし」と出ましたら。

「どうも初めまして〜○○○の鈴村です〜」、あれ?よく聞こえなかったぞ、よくよく聞き返すとRIDEの鈴村さん。

お〜、あのRIDEの雑誌の編集者ではないか!

以前の雑誌で色々なアイデアの募集があり応募していましたところよほど気に入ってもらったのか、ぜひとも!特派員をやっとくれ、と任命された次第です。

 それでは早速の本題ですが、鈴村さんが言うにはですね、ともかくカッコイイと感じるバイク乗りを探しだして話を聞いて取材してほしいとの事ですが・・・。


よくよく考えたらとってもアバウトな依頼だな〜と思いつつ、カッコイイとは何だろうかと考えてみました。
バイクがとってもカッコイイとか、ライダーの服装が、その人の生きてきた人生が感動ものとか。
ウ〜ン正直わからん!え〜い!こうなったら感じるままに探してみよう。
と言う次第でフッフフフ取りあえずは来週の平日にでも富士・箱根方面にでも行ってみようと計画を練りながら、思いはどんな人達に出会うのだろうか、ワクワクと考えながらプチ放浪記は始まるのでした。




● ガッハハハ!出発の準備じゃ〜


 そう、簡単に依頼を受けたものの、そこはソレで安易な気持ちで行く訳にも行かず、自分なりに色々と用意と言いますか、何せ取材なもんですからしっかりとした装備で望まなければならないと考えまして、事前に悩んだ末に荷物をまとめました。

 まずは電子機器だ!デジカメは当然として、携帯電話も現代人の必要なアイテムであり、RIDEの雑誌などやツーリングマップルも用意いたしまして、財布は持ったか?ゴールドの免許証は忘れていないか?

取材用のメモ帳も用意、買うのは面倒なので押し入れにあったメモ帳でいいや。ホッホホホ!これでしっかり装備も完璧ですな〜と自分に感動しつつ、おいおい着替えはどうした?

あっ、すっかり頭にありませんでしたよ。どうせ綺麗なオネーさんと出会える訳でもなく、イヤ待てよ、もしかしての事を考えるならば、着替えこそ一番大切にして必要な装備ではないのか?と考えながら、結局は持って行くこととなりました。

(皆さんもしっかりと持って行きましょう)



● それでは出発じゃ〜季節も天気も最高ですよ

 まぁ私は世間で言う「晴れ男」でございます。
どんな天気であっても、ひとたび私が走り出せば、空はどこまでも青く、流れる空気や風景も優しくなるのです。


(去年の7月に約1ヶ月ほど北海道を走っていましたが

ずっと雨でしたが、それが何か?)おいおい大丈夫か〜?
イヤ、あの時はさすがの私も負けてしまったのですよ。
そうです、宗谷岬でお会いした自称「私は最強の雨女」と豪語する女の子に、私の力は及ばなかったのです。

 まぁ、そんな事もあったけど過去の話ではないか。
そんな昔のことはキッパリと忘れましょう、人は未来を信じて生きていくものでございます。
と言う次第で、ヨッシャ〜今から出発じゃ〜!
気合いも入ってウエアもばっちり、ブーツも装備も完璧です。

そんな気合いの入った気持ちで駐車場に出ましたら、

我が愛犬が寝ております・・・。

寝るなとまでは言わないが、せめてご主人さまが出発するのに、そんな気持ちよくスカピーと寝ていたら、番犬としての君の役目と言いますか、本当に留守を任せてよいものかどうか悩んでしまいますよ。

 あ〜マズイぞ!
まだ本題にも入っていないのに、ずいぶんと文字を書いてしまいましたよ。それでは早速本題に入って行きたいのですが、やはりライダーさんに出会うまでの課程も書いておかなくては。



そんな次第で私と愛するバイク、通称ケロヨン号は東に向かって走り出したのです。

 神戸市内から阪神高速箕谷線を経由、中国自動車道路に入りひたすら東に東に走ります。

 一寸下り坂でスピードが出てしまうのはご愛敬ってなもんですがよくよく考えてみたら本日から「春の交通安全週間」ですよ。
ここは一つ安全な運転を心がけつつ、名神高速に入りました。

お〜自衛隊のバイクを発見〜

 と言いつつ草津サービスエリアでガソリン補給。
ここで草津ジャンクションから新名神へコースを修正して走れ走れ東へ走れですよ。


 伊勢湾岸道路に入りまして、少しノンビリと走りすぎたか。
ここからペースアップじゃ〜と思ったが、そう言えばお腹が空いたな〜と思いまして「刈谷サービスエリア」で休憩となりました。


 ここでコーヒーとサンドイッチを買いまして、天気が良くて体もぽかぽか、気持ちもノンビリ気分で美味しい食事を楽しんでいましたら・・・

あー!大変だ〜荷物が一個無くなっているぞ!
と気がつきまして、しまった〜新名神で調子こいて少しだけ速度を出して走ってしまったからだ。
すぐに道路公団へ連絡を取りまして、落としたであろう区間と落とし物の内容を説明しました。



 それじゃ〜その区間に係の者を向かわせますからね。
その連絡を行ってから数十分後、折り返しの電話がありまして。
無事に荷物を発見したから刈谷サービスエリアまで届けさせますからですって。
日本道路公団(いまはネクスコ)なんて素晴らしい会社?なんだ。


 しばらくして黄色い車輌が到着、ツルツル頭をペコペコしながら感謝と反省のお辞儀をいたしまして、荷物は絶対に落としてはダメですよの「警告書」にサインをいたしました。
あ〜良かった荷物が無事で。
今回落とした荷物は充電器やらなんやかんや、ともかく皆さんも荷物はしっかりと落とさないように積んで走りましょう。


 そんなトラブルも(おまえが一番悪い!)ありましたが、東名高速道路に合流して一路富士方面へ向かうのでした。
しかし静岡は横に長いと言いますか、走っても走っても静岡でございます。


とか何とか言いつつも富士インターに到着してワクワクしながら料金の表示を見たら、7150円って、あれ〜?千円じゃないの〜?(もしもし今日は平日ですから)ですよね〜、平日もそんなことをしていたら、いくら財政があっても足りませんよね。

さて無事に高速道路も降りてあとは地道を走ります。

そして今回の計画その1、国道139号線を北に向かい、途中で静岡県の県道72号線〜県道180号線を走ります。この道はツーリングマップルでもお勧めの道として紹介されているので、絶対にライダーに遭遇するに違いない!案の定、反対車線から走ってきます、しかし皆さんスットコドッコイの速度でやってくるし反対車線だしUターンして追いかけても追いつかないぞ。

 と言うことで途中の「水ヶ塚PA」で休憩をしつつ、そこで同じように休憩しているライダーさんに声をかけてみようと考えたのでございます。

 ほどなくして水ヶ塚PAに到着、お〜居ましたよ第一村人ではなく3人のライダーさんを発見しました。

ヨッシャ〜ちょっとトイレに行ってから話しかけようと思い、トイレから出たら・・・あれ?もう居ないし。

しまった〜!、第一ライダー発見しつつも行ってしまったではないか、しかもココはかなり寒いぞ。
このままでは体が冷え切ってしまうので、え〜い仕方がない!それでは次の計画その2を前倒しで実施することにしよう。



 次の計画はこうだ、ここから御殿場を経由、国道138号線に入り、途中で県道401号線を走り箱根スカイラインを走りつつライダーさんをゲットする作戦である。

よ〜し、今度こそしっかりとインタビューをしようと心に決めて走り出しました。

 御殿場市内を抜けて、箱根スカイラインを目指して走ります。
箱根スカイライン〜そのまま芦ノ湖スカイライン250円を走りながら、天気も景色も最高で、さすがに有料道路ですよ。
そこそこのコーナーもありまして、とても気持ちよく走るのですが肝心のライダーさんが走っていません。
う〜ん今日は平日ですから仕方がないと言えばそれまでですが。


 そんな事を思いつつ、出口で料金を払って出たところに第一ライダーさんを発見いたしました〜!
ヤッター!ここで誰にも出会わなかったらどうしようか?
と思っていましたが、よ〜し逃げられないうちに声かけましょ。




● やっとこ第一ライダーさんへのインタビュー


 その男性のライダーさんは大阪の高槻から、朝早くに出発してここ芦ノ湖に来られたそうです。

一通りインタビューを終えた時にはかなり時間が経過してしまい大変申し訳ございませんでした。
ところで今からどちらまで走るのですか?の問いに。



今日は芦ノ湖にある箱根の国民宿舎に泊まり、翌日は伊豆方面へ走る予定とのこと。
伊豆半島の西側の海沿いを走って、その先はどうするかはその時に考えるとして、その翌々日には元気なら北へ向かって走りたいと考えているそうです。
ところで仕事は大丈夫ですか?



あ〜奥さんにお任せ、自営業だしそこの所は自由になるから、天気次第でずっとバイクに乗り続けたいですよ〜。


 そんな話を終えたときに、仕事柄(石材屋さん)私のことをお坊さんと思ったそうです。
ガッハハハハ、これはチョットした癌でございまして・・・。
薬でツルツル頭になっちゃったんですよ。またまたガッハハハハ!



 こうして初のインタビューは終了、しまった〜後で写真を見たらお手洗いの案内の看板がシッカリと写っていました。
本当に申し訳ないと思いつつ時刻は午後の4時30分、本来なら伊豆スカイラインにも行きたいと考えていましたが、さこまで行ってまた芦ノ湖まで戻ってきたら夜になりそうなので、今日の取材はココで終了しましょう。


明日も天気が良さそうだし、大観山のターンパイク・ビューラウンジに行ったら、平日でもライダーさんが居るのではないかと思い、取りあえず明日の取材も頑張ろうと思いつつ、予定していたホテルにチェックインをしておいしいお酒を飲みました。
よ〜し、明日もしっかり頑張ろう!
ではさっさと寝ましょうかいの〜。


こうして初日は移動しただけになってしまいました。





 翌日は伊豆スカイラインへ


 よ〜し、今日こそは大漁のライダーさんをゲットして〜。

昨日の時間のロスを解消しなくてはならないぞ。
そんな意気込みを心に込めて、取りあえずはターンパイク・ビューラウンジに行ってみることにしました。



ガ〜ン、本日は2階のビューラウンジは定休日でした。


いくら平日でも何となくライダーさんが居ないな〜と思っていましたら、間の悪いことに定休日ですか〜。
こうなったら朝食のカキアゲそばを食べてから、伊豆スカイラインに乗って、その先にあるスカイポート亀石まで移動をすることにしましょう。


そうと決まればサッサと食べて気合いを入れて移動するぞ、お〜!。



 イャ〜本当に素晴らしい道路と言いますか、有料道路ですから当然なんですが、これほどバイクにもってこいの道も珍しいというか(関西のライダーからすると羨ましいの一言です)つくづく関東圏内に住んでいるライダーさんになりたいと思うのですが・・・。


そう言えば関東の知り合いのライダーさんが言っていたけど、休日でのツーリングは、行きは楽しくても帰りはいつも渋滞に引っかかるので、それはそれで大変だと言っていたな〜。
それはそれで大変なのかもしれませんよね。



 話はもどりまして、スカイポート亀石に到着後すぐに本日の目立ち度ナンバー1の白いバイクが(隼)2台でやってきました。


その後ろに青のGSX1400と、ハーレー883やら。
どうやらお仲間のようですがヘルメットを脱いだその男性たちは、心なしかチョット強面な感じがいたしますが、ここは勇気をもって話しかけることにしましょう。


(と言いつつキッカケがないぞ)


そんな気持ちで何とか話しかけることに成功、やったね。
話しかけたら案外優しそうな紳士な方たちでその後のインタビューはスムーズに進んだと申しますか・・・。
一度に3人の取材でしたから、またまた時間を取らせてしまいまして、本当に申し訳ございませんでした。



またハーレーの883に乗っていた吉村さんの取材は時間が押してしまったので断念いたしました。
いつかどこかでお会い致しましたら、その時はヨロシクお願いいたします。
またかなり速いライダーさんも走っていましたが・・・。
何せ止まらずにカーン!と音を立てて一瞬で視界から消えてしまうのでどうしようもありません。
次回は頑張って追いかけてみましょうかいの〜。


 
こうし2日目の取材もスムーズに終わりまして、ただいま時刻はお昼を過ぎたころでしょうか。


 さて、それでは私も西へ向かって走り出しましょう。
昨日走ってきた芦ノ湖スカイライン〜箱根スカイラインを経由して御殿場に到着〜。


待てよ、このまま帰るのには勿体ない天気と気温の心地よさ。
ましてやもっと風景も見ていたいから、コースを変更して中央自動車道路経由で戻りましょうか?


本日は神戸まで急いで帰る必要もないし、名古屋で一泊してから帰ることにしましょう。



 そんなこんなで、御殿場から山中湖経由で東富士五湖道路を走りまして中央自動車道路に合流〜。


途中の八ヶ岳PAで残雪の残る八ヶ岳をバックに愛機の記念撮影をしながら、マッタリと名古屋までクネクネ道路を快走いたしまして、小牧ジャンクションから名神へ合流〜今日お泊まりの名古屋へはあと少し。


太陽もすでに西へ消えつつある中、空が橙色に輝きだして、今日も一日が終わろうとしています
 今日も色々なライダーさんを見ました。一人で走っている人や、みんなでワイワイと楽しんでいる集団、色々な人達がいるけど、みんなバイクが好きなんだな〜。

チクショ〜どいつもこいつもカッコイイバイク乗りばっかりじゃ〜
こうなったら片っ端から取材をしてみたいもんですよ。


 ねえ皆さん、お互いにこれからも、ずっとずっとバイクに乗り続けましょうよ。