赤字続き貯金がなくなる東大阪市…

見通し示さず大型開発にまい進の野田市政と対決

 東大阪市議会が閉会しました。住民福祉の向上という自治体の役割を投げ捨て、財政の見通しなく大型開発に税金つぎ込む野田市政の姿が浮き彫りになりました。

ラグビー場整備はいったいどこまで金かける?

 東大阪市はワールドカップ成功に向けてラグビー場整備にすでに36億円を決定しています。さらに花園ラグビー場を西の拠点として整備すると言っています。そのため、国に対して132億円もの整備費用がかかると示し、国に補助金などを要望しています。仮に要望どおりの補助金が決まった場合に東大阪市が出す予算はいくらになるのかと問うと、50億円近くもの巨額の費用が必要であることが明らかになりました。またいますすめているラグビー場基本構想すべてを執行するといくらの費用がかかるかはわからないと無責任な態度に終始しました。

財政は赤字続き、貯金なくなった頃からモノレールの借金返しに

 上原けんさくは総務委員会において、財政問題について市民と議会に見通しをきちんと示さずに、ラグビー場整備やモノレールなどの大型開発に税金をつぎ込む市政を批判。

 上原けんさくは市が内部で試算していることにふれ、財政見通しを質問。野田市長は今後、10年間は「単年度収支は赤字」が続き、10年後には、財政調整基金といういわゆる貯金がわずか20億円あまりにまで減り、危険な状況であることを明らかにしました。

 モノレールには70億円もの予算を出すとしています。その借金返しは10年後に始まることが質問のなかで明らかになっています。

 またこの財政の試算には人口減少の予測も含まれず、ラグビー場も36億円と仮定したもとでの試算です。先に示したラグビー場整備の規模を132億円と仮定した場合の試算をしないで、ラグビー場の整備に湯水のごとく税金をつぎ込もうとする野田市政の無責任を追及しました。

野田市長と贈賄企業との癒着がますます濃厚に

 建設局幹部職員が学校耐震工事めぐる贈収賄事件で逮捕されましたが、その贈賄側企業の社長と野田市長が癒着していた実態について、上原けんさくが質問。

 野田市長に贈賄企業を紹介した秘書の参議院議員の政治資金パーティーに参加して贈賄企業社長と会ったかどうかについては、返答にお茶を濁しました。また自らの集会などでも会ったことがあるかどうかについても、明言をさけました。

 参議院議員秘書から紹介を受ける前から、贈賄企業の得意な地中熱システム導入を支持していたかどうかについても、まともに答えませんでした。ますます、疑問が深まったと思わざるを得ません。

維新提案の「政務活動費ゼロ」条例案 維新以外全会派が反対で否決

 議会最終日の18日に維新の会が「政務活動費」廃止と「議員選出の監査委員を1名削減」する条例案を提出。

 「政務活動費」には上原けんさくが「監査委員」には内海市議団長が質問しました。どちらも憲法に照らして、そもそも議会の役割とは何かについて触れながら質問しました。

 上原けんさくの憲法93条2項に示す二元代表制にふれて議会の機能、役割と政務活動費について説明を求めるなどしましたが、時折、答弁不能に陥るなど、維新の会が議会の役割をわきまえずにただ政務活動費を廃止すればよいと主張するだけの姿が浮き彫りになりました。

 上原けんさくが、NHKの番組で北川正恭氏(早稲田大学大学院教授)が、政務活動費の必要性を説き、政務活動費がゼロも不適切使用も正さないといけないと指摘していた点を紹介し、意見を求めましたが、維新は、これにもまともにこたえられませんでした。

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