高崎市学校給食 食育を推進し、地域の宝に
14日、上原けんさくは三輪議員とともに、東大阪で中学校給食を自校方式ですすめるため、先進的な取り組みをしている群馬県高崎市の学校給食の視察をしてきました。

高崎市立第一中学校
13日難波O-CAT夜8時半発の夜行バスで翌朝、高崎市に到着。
市役所に到着後、まず高崎市教育委員会より高崎市の学校給食の特徴について説明を受け、中学校で実際の給食を食べました。
安上がりセンター方式から、自校方式で子どもを大切に
高崎市では、昭和62年度に全小中学校園で自校方式による完全給食がスタートしました。平成18年の市町村合併で40校分のセンター方式での給食を継承。これをいま順次、自校方式に切り替え、平成24年度には21校にまで減っていく見込みだそうです。
自校方式と栄養士
2月14日の給食

- わかめご飯(高崎産特別栽培米ゴロピカリ。ご飯に小魚を入れてます)
- 牛乳(安全管理のため一日保管し異常が無いことを確認し納品)
- 煮込みハンバーグ
- 即席漬け
- 豚汁
高崎市の特徴は自校方式を取り入れ、県だけでなく市が独自に栄養士を採用。栄養士が中心になって、献立づくりから食材の発注、開発、調理、給食指導、食育まで、本当に子どもたちの成長を中心に考えて仕事をされていることです。
だから栄養士が献立も工夫し、栄養価は当然、子どもたちが食べやすく喜んでもらえるものを作っています。食材発注も各校の栄養士が担うなかで、農家や業者と力をあわせて、発色剤を除いたハム、ウインナーを作り、高崎産トマト使用の「高崎ソース」などの開発も手がけ、地域の経済発展にも寄与しています。住民が、「●○さん家の野菜がいいのでは」と情報提供してくれたり、栄養士の話を聞いて、子どもにとって食べやすく、調理もしやすくなるよう農家も工夫してくれるています。
そして実際に栄養士さんから話を伺って感じたのは、自分たちが心込めて作ったものと自信と誇りを感じて生き生きと働いている姿が印象的でした。
教育の原点感じる学校給食
教育の目的である人格の完成を求めているがゆえに、自校方式を取り入れ、栄養士を中心にした食育、地域の産業発展、地域住民が学校給食ということを通じて自治が発展していっていると感じたというのが実感。
教師、栄養士、調理員、父母、地域住民が参加して子どもに最良なものをと努力し、作っていくことが、地域の宝になっています。
高崎市の視察で学んだことを生かして、東大阪での中学校給食の実現、小学校の給食に生かしていきたいと思います。 上原けんさく
群馬県高崎市の概況
- 人口37万5715人
- 平成18年に6町村が旧高崎市に合併
- 学校園数
- 小学校58校、中学校25校、養護学校1校、幼稚園8園、合計92学校園
東大阪より少し小さな町です。
- 高崎市の栄養士
- 自校方式の59校園に各1名(2人体制の学校が2校)
- 給食センター5カ所に8人
- 雇用形態
- 県費負担栄養士 30名
- 市費負担栄養士 37名
- 加配臨時栄養士 1名
- 管理職栄養士 3名
- 再任栄養士 1名
- 市費負担栄養士 37名