リンパ液の働き

今回はリンパ液の働きについてお話しましょう。
 人体の循環器系の中に、血液循環とリンパ液の循環があります。血液が血管を通して酸素と栄養を体中の細胞に供給し、 細胞の活動結果として生ずる炭酸ガス等の老廃物を回収する役目のあることはよくご存知と思います。
 ではリンパ液は何を?
 擦り傷などしたときに滲み出してくる透明の液体、あれがリンパ液です。リンパ液は血管の中を流れ、 血管の末端で血管壁から細胞の中に滲み出ていきます。 リンパ液の中には、栄養分の他にリンパ球や脂肪、殺菌作用のある胆汁も含まれます。
 リンパ液の働きには、
 ・細胞への栄養供給
 ・リンパ球や胆汁による細菌やウイルスの排除
 ・関節の潤滑材となる脂肪の供給
等の働きがあります。
 リンパ液の循環が円滑に行われれば、細胞が活性化し、免疫力が高まり、体が柔らかくなり、 関節の動きがスムースになります。さらに脂肪(コレステロール)の代謝がよくなり、血液の循環も改善されます。
 現代医学では血液循環に関する話題は豊富ですが、リンパ液の循環とその働きについては余り話題に上りません。 実はリンパ液の循環も脾臓と胆汁が大いに関連している、と言うとどう思われますか。 (脾臓と胆汁の働き参照)
 リンパ液の循環を良くする方法としては、定番の脾臓の強化と体に振動を与えること、があげられます。 脾臓はショック療法で、振動は金魚運動、ゴキブリ体操、毛管運動等がありますが、 これにらついてはまた別の機会に説明します。
 振動は、毛細血管からしみだしたリンパ液を細胞内によく行き渡らせてくれます。 手に怪我或いは火傷をしたときの簡単な手当て法を1つご紹介しましょう。
 汚れがついていたら、まず水できれいに流しましょう。続いて、手を心臓より上に持っていき、細かく手を振ってください。 1回2〜3分、傷の程度に応じて何回か繰り返します。これだけです。 20〜30分で出血が止まり、痛みもとれ、殆ど化膿したりしません。 信じられないほどの効果があります。論より証拠是非試してみてください。