John Cage


ジョン・ケージ(John Cage)

アメリカの作曲家(1912〜1992)。
現代音楽の中でも特に偶然性の音楽を提唱。現代音楽に新しい考え方を導入した功績は大きい。
その考え方はとてもユニークであり、他の作曲家とは一線を画する。
代表的なものをいくつか紹介しよう。

4'33"
これはステージにセットされた一台のピアノに一人の演奏者が4分33秒の間なにもせずに待機し、それで演奏を終了するというもの。つまり、この間ホール内で聞こえた音のすべてが音楽であるという発想である。
これには「0'00"」という続編もある。

Radio Music
ステージに並べられた数台のラジオを一斉にONにしてそれぞれにチューニングを動かし、さまざまな音楽や放送を流す。この時に聞かれる音のすべてが作品であるというもの。

Sonatas & Interludes for Prepared Piano
これはジョン・ケージ作品の中でもよく演奏されているものであり、もっともポピュラーなものである。
プリペアード・ピアノとは、通常のピアノの内部、ピアノ線にネジ、ゴム、フェルト、硬貨などを挟み込んで音色を変更するしたものである。どの弦のどのあたりに何を挟み込むかという具体的で細かな指示がなされている。
これを行うことでピアノでありながら金属胴の打楽器や木製胴の打楽器などの音をだすことができる。
難点としては同一の音程で異なる音色が出せないこととピアノが痛むということであろう。特にピアノが痛むということでこれらの作品の演奏を拒むホールがあることである。
このプリペアード・ピアノによる作品は数多く残されているが、その中でもこの作品は中核をなすもので、この中に彼の多様な音楽的な試みを聞くことができる。

ジョン・ケージは音楽を楽譜の面から捉え、譜面そのものを一枚の絵画にしてそれを見た奏者が思うままに演奏する方法とか、コンピュータに乱数を発生させて音列を決定し、それをハープシコードで演奏したり、あるいは、楽器という範疇を広げおもちゃのピアノの音を増幅させてみたりと、ありとあらゆる挑戦を重ねてきた作曲家で、現代音楽界に与えた影響は計り知れない。

彼の仕事に関しては、下記のホームページに詳細な記述があるので参照されたい。

URL http://newalbion.com/artists/cagej/
by Kenichi Asano

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