登録日 昭和27年07月14日 神奈川 第11943号 |
備前長船元重は、古来より貞宗三哲として鎌倉後期から南北朝にかけて活躍した刀工であり角ばる互の目や直刃調
のものが多い。また大業物作者として名高い。本作は、南北朝時代典型の大切先で身幅広めで重ね厚く長寸の豪壮
な鎬作りである。地鉄は流れ柾や地斑を交え、微細な金筋・砂流しの働く直刃調の刃紋に足・葉良く入り逆がかる
気味に小沸良くつき同工の特色が現れている。また戦国動乱の時代を生き抜いた証である名誉の勲章と言える受け
傷が切先より30cmの棟の位置に一箇所ある。
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刃長 76cm | | 反り 1.7cm | | 元厚 7.5㎜ | | 元幅 3.3cm | | 先幅 2.4cm |
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