☆☆☆☆  信濃住宮入恵作之  ☆☆☆☆

平成4年新作名刀展 優秀賞作品

現代刀 無鑑査刀匠 : 登録年月日:平成4年9月3日

  昭和32年(1957)、人間国宝故宮入行平刀匠の二男として坂城町に生まれる。宮入一門からは天田昭次や大隅俊平の人間国宝 を輩出しています。 昭和52年(1977)11月、実父である宮入行平(昭平)師匠の宮入鍛錬道場へ入門したが、昭和52年(1977) 11月、実父である宮入行平(昭平)師匠の宮入鍛錬道場へ入門したが、父の急逝により修業半ばであった宮入恵刀匠は、父の高弟、藤安将平氏 に師事しました。志津に私淑した“親方”の伝法を踏襲しつつ、父行平刀匠が鎌倉時代の志津兼氏や、同郷の山浦清麿の作刀を研究したように、 彼もまた志津兼氏に私淑し、すでに独自の境域を完成させています。 昭和57年(1982)、文化庁より作刀承認を受け、翌年春の新作名刀展に出品、初出品で努力賞を受賞し、以後優秀賞、寒山賞などの各賞を 受賞し、最高賞である高松宮賞を6回も受賞しています。
平成8年、曾祖父の「小左衛門」と父の「行平」の名を合わせて刀工銘を”小左衛門行平”に改めています。平成12年(2000)、無鑑査の 認定を受け無鑑査刀匠となる。宮入一門の頭領鍛冶です。

本作は平成4年の新作名刀展の出品作で、優秀賞を受賞した作品です。地鉄は板目に杢交り良く詰まれ、 細やかな地景を織りまぜて美しく潤いがある肌となっている。刃紋はのたれ乱れに互の目が交じり、特に物打ち から切先に掛けて金筋が良く働いている。志津を彷彿とさせる相州伝の力強い作品です。

作 者: 宮入 恵 (みやいり けい)昭和32年生
受 賞:高松宮賞6回 毎日新聞社賞 寒山賞 優秀賞 努力賞多数受賞
現在銘:宮入小左衛門行平(無鑑査刀匠)

刃長 70.9cm  反り 1.8cm 元重 7.8㎜  先重 6.2㎜  元幅 3.41cm  先幅 2.4cm




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