☆☆☆☆ 正次(水心子) ☆☆☆☆

新々刀上作 天保11年2月日

(財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣

登録日 昭和28年8月17日 東京都 第 275702号

正次は直胤一門の刀工で、水心子正秀及び、直胤に学んだ。二代正秀の娘婿となるが、二代正秀が早世したため、 三代を継ぐ。館林藩工としても作刀。銘字は終生正秀と切らず、作風は正秀よりも直胤に似る。江戸御徒町住。 万延元年(1860)四十七歳で没する。本作は身幅、重ね共に尋常で反りのある綺麗な体配をした刀で 板目が良く練れて地沸が付き、肌目の良く見て取れる渦巻肌を交え、所々地景が激しく入る。沸出来、匂口の深 い高低のある互の目乱で、刃中砂流、切っ先に金線良く入る正に直胤の傑作を彷彿とさせる出来で、特に渦巻肌 と地景の激しさは本歌に迫る出来で相州伝の佳品である。

刃長 70.9cm  反り 1.8cm  元厚 8.0㎜  元幅 2.95cm  先幅 1.9cm

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