平成12年度法話
  ここでは当道場で勉強させて頂いております
  法話をご紹介致します。

  (H12.7/15掲載)
真の祈願とは

今日の自分の言動が、未来の自分の幸、不幸に繋がる道であると思えば、
決して今日一日を、疎かに生きる事は出来ない。

人に喜ばれる言動は、やがて自分の喜びとなって、返ってくるのである。
人の感謝を受ける言動は、やがて自分の幸せとなって
返って来るのである。

人は皆、幸せになりたいと願いつつ、
他人には幸福を与えようとはしない自分を知らないのである。
故に、人の幸せを、共に喜ぶ心となった時、
自分の心に、嬉しくてたまらない実感を感じるものである。
それが即ち、愛なり。

我が子の幸せを喜ぶ親心とは、即ち愛そのものである。
この愛を、全てに与える事の出来得る自分となった時、
毎日、毎日は喜びに満ち満ちて、感謝の人生は明るく朗らかに、
唯々神仏と共にある自分を、悟る事が出来得るのである。



人を憎み、苦しめ、嫌がらせて人から嫌われる自分は、
やがて、孤独と悲哀の人生に、この世の地獄をつくり、
泣かねばならないのである。

人生の幸、不幸は、皆自分の心にあるとはこの事で、
心一つで幸せとも不幸ともなる道理を、よくよく悟り、
心の鍵を握っていらっしゃる御仏にしっかりおすがりして、
歪んだ自分を正しく直して頂く事が、真の祈願である。

功徳は願わずとも、自ずから授かるものである。

合掌

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