平成12年度法話
  ここでは当道場で勉強させて頂いております
  法話をご紹介致します。

  (H12.5/1掲載)
地獄極楽我が内にあり

  「因縁」とは「元の縁」、即ち、送る側の念の波調と、
  受ける側の念の波調と同じ波調であった時、
  初めて受け取る態勢の出来た訳でありまして、
  善にもせよ、悪にもせよ、送った念を受け取る態勢が出来ておればこそ、
  身に現われる訳で、

  例えば、恨み、憎しみなどの念を受け取って、
  身に止めれば、その念の力で心が重くなり、やがて体にまで及ぼして
  病の兆候となって来るのです。

又、善い念を送られて、
受け取る態勢が出来ていれば、
自然と心が和やかになり、
喜びが次第に表情に現われ、
体は健やかとなり、
幸福感を覚え、
従って知らず知らずの中に幸を呼ぶ事と
なるのであります。

 

  この善き念を受ける態勢を次第次第に強めて行く事が
  信仰であります。
  即ち信仰とは、
  一、真心を養う事
  ニ、愛を行う事
  三、義を重んずる事

  右の三ヶ条を常に心に刻み、何事につけても、
  事にあたって、一つ一つにこの御言葉に
  あてはめて反省努力してゆく処に、
  次第次第に信仰が深まり、
  善き念の波調に合う波調を、
  自分の心に作って行く事となり、
  やがて神仏と同じ波調ともなって、
  神仏から送らるる波調を受けて、
  自分の心に感応する様になれば、
  自ら神仏の御心が瞭然と悟られ、
  間違いの無い不幸を逃れる事の出来得る正しい道を歩む人生となり、
  この人生こそ、この世の極楽であります。

  それで、地獄も極楽もあの世にあるのではなく、
  この世で生きたまま味わうことの出来る
  世界であるわけであります。

  合掌

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