平成12年度法話
  ここでは当道場で勉強させて頂いております
  法話をご紹介致します。


  今月は法話の後で「食前の祈り」も
  掲載しております。

  (H12.4/1掲載)
健康の秘訣

  食前、食後に合掌して「ありがとうございます。」と感謝する事は
  肉体と心の栄養を頂く事であります。
  毎日の食物を当然の事の様に、好きな物だけを食べ、
  又余れば平気で食べ残して捨ててしまってとがめない心は、
  体も心もやせ細るまづしい精神であります。

  天地の恵みを受けて、大勢の人々の労力をついやした御蔭で今、
  自分の目の前に現れた食物は、
  自分の力だけでは到底得られない尊い神の賜なのであります。

  ましてその食物を頂く事の出来る自分の体は、
  すべてこれ自分自身の力では到底ささえ切れない、
  神仏の御力なのであります。

この有り難い身体を与えられ、
尊い神の御恵みを頂く事の何と勿体なく、
有意義な事であるかを知る時、
今此処に生きる事の重大さとは、
この身を以って世の為、人の為に尽して
神仏への大きな恩返しをする為にこそあるのだと
悟ってみますと、

この身の健康は世の中の御役に
立つ為にこそ与えられ、
人々に温かい情と恩愛の深い義を分つ為にこそ、
生かされてあるのだと自分自身の存在の
どんなに重大なものであるかを分って来ますと、
一日、一分たりとも徒に好き勝手は許されません。

 

  それ故にこそ、今までの身勝手さ、我ままさをしみじみと反省して、
  神仏の御前に潔く己が不心得を深くおわびして、
  これからは只一切を神仏の御心にゆだね奉って、
  人として成仏への道をしっかと歩んでゆく事こそ、
  真の懺悔となるのであります。

  これこそ人間の姿を頂いて
  現世に生まれさせて頂いた事の第一の、
  最大の意義なのであります。

  此の為にこそ人の命は尊く、
  尊いが故に健康であり、心も健全であれよと
  一切の食物を神が御恵み下さって
  いるのであります。

  私共は知らず知らずに馴れて、馴れ過ぎて、
  食物の有り難さも、神仏の有り難さも
  忘れてしまっているのですが、
  空気が満遍なく与えられるが故に恩恵を忘れて、
  無くなれば一分たりとも生きられない様に、
  偉大な神仏の広大無辺の恩恵を忘れるが故に、
  心は浅く身は不健康となるのであります。

  心に常に神仏を頂き御心のままに生かせ頂く決定あれば、
  身も心も健康となるものであります。

  合掌


  当道場では食事を頂く前に「食前の祈り」を皆様にお勧めしております。
  合掌して感謝する習慣が知らず知らずの内に
  本当に感謝し奉る心を養うものであります。
  皆様もこの機会にされてみてはいかがでしょうか。

  食前の祈り
  一粒の米 一滴の水にも天地無量の大恩あり
  我今これを頂きて この身 生かせ給わる事
  無限の感謝なり
  此の大恩 この身 生くる限り報い奉りて
  感謝の万分の一表わさん

  合掌

     法話集


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