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汝等一同の者よ、汝等が身の回り、ただ今何事もなく平穏に過ぐるをもって、
いついつまでもこの平和、続くと思う心の緩みあらば、
とっさに間魔なす因縁、常に己れを狙い寄ること、忘るるでないぞや。
このたび汝等が同胞、
異国において思わぬ災難に死亡いたせし青年を思いみるべし。
その両親の心中やいかに、また前途有望なる青年が志を立て、
いささかなりとも世界の平和のために、人類のために貢献いたさんと志して、
敢えて危険なる場所に進駐いたせしその心情、人といたしては稀なる心情なり。
しかれども己が因縁には打ち勝ち得ずして、志半ばに凶刃に倒るること、
あまりにも無残なり。
汝等、この一例を見ても、他人事と見過ごしては相ならぬぞや。
いつ何時、己が身に降りかからんとも計り知られざる世情なるぞや。
さればこそここに、いかなる危険なる場所においても、
いかなる己が志を立てて、己が力にてうち貫かんと勇気を出して進めども、
人間の力、人間の頭、人間の感情にては、いかんともなし能わざる、
見えざる悪念のあるをしかと悟らねば相ならぬところなり。
ここに人智、人力においてはいかんともなしあたわざる悪因縁の、
見えざる恐怖しかと悟りて、汝等よ、この見えざる悪因縁より逃るる道、
守らるる道、ただ神仏の力にすがる以外にないこと、
絶対なるを確信いたすべく、信解深めねば、ますます悪世熾烈にして、
ただ今は異国の地にある危険にても、
いつ何時この国に現わるるやも計り知られざる現状なるを、しかと見極めて、
他人事ならずと心に定め、瞬時も神を離さざるべき精進においてのみ、
守らるる唯一の道なりと、必ずかならず忘るるなよ。
ただ信仰は祈りより始まり、祈りに終わりて、その一念をもって、
神や仏に通じゆくところ、また神仏の大神通威力、現わし頂かるる道、
ただ己が心の真実一筋なるを、しかと覚えおくべし。
ここに人といたしての道、
すなわち人道に外れざることは申すまでもなきことながら、
人道とは人の定めし道徳なり。
なおその上に、神定め給える絶対なる道、
すなわち宇宙の真理とは、己が心の真実のみなりと、
しかとゆるがせになさざる日々の精進をもってのみ、
守り頂かれ、危険を逃れ得べき道なりと、絶対片時も忘るなよ。
いつ何時、汝等が上空に、戦火の危険現わるるやも計り知れざる因縁なり。
また自然を犯す人間の悪業、まさに生命の危険、
刻々に迫れるこの天地の有り様、心眼見開きてしかと見定め、逃るるべき、
守られてこそなりと、必ずかならず忘るるなよ。
今日は他人事と見過ごせども、明日は我が身の上なりとしかと己れを戒めて、
ただただ天道にもとらざる己れ、すなわち人といたしての節度、
神に許さるるところを、しかと見極めて、過ちなき日々を、
己れ自ら戒めいましめ、しかと天地一筋の道にもとらざることこそ、
いかなる時にも守らるる唯一の道なりと、しかと悟るべし。
いかに優秀なる青年にありとも、また親をかくまで嘆かしめ、
自らもまた短き命の先、いずくに行くやも分からぎる暗黒にさ迷いて、
現世の徳とはなんのその、なんの甲斐なき人生ならずや。
生きて甲斐ある人生とは、ただ生涯を御仏にゆだね奉り、
己があるべき場所、務め、天命に、柔順にして、全ういたさせ賜るべく、
必死に祈りて果たしゆく生涯にこそ、ついに浄土は開かるるぞや。
ゆめゆめ忘るるでないぞや。天命全うし得る道ただこの一筋なるぞや。
しかと心に刻みおくべし。
合掌
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