今月の法話
 ここでは当道場で観音様より賜りました
 お言葉を掲載致します。

 (2025年8月1日掲載)

汝等一同の者よ、まさに今、末世の形相すさまじくして、
人心撹乱の天魔悪魔、調略を欲しいままにいたし、
人々みなその甘言に惑わされ、善悪分別つかざる境地が
現世、現実の有り様なり。
さればこそここに正法一実の道、樹立いたして、
いかなるを善と申すや、悪と申すや、
その判然たる分別なし得る智慧、
その無限の智慧を無量に頂き得る道がすなわち瞑想なり。
瞑想に己が魂の奥底にまで熟視なし、正しく己れを見つめみるとき、
日々の言動いかに悪魔に翻弄いたされあるやを悟り得る時、
無知蒙昧なる己れ故、かく天魔悪魔に翻弄いたされ、
欲しいままにこき使わるる現実を、情けなやとも感じ得ず、
浅ましき身とも思わず、
ましてやこれより一時も早く解脱なさんといたすべき心、
到底起こらざること、まさに現世の地獄なりとは悟り得ざる愚かさ。
汝等よ、ただ己が意のまま、自由奔放に振る舞いて、
喜々といたして分別なき幼子の、
ただいたずらに齢重ねたる身が己れなりとは、反省なし得ざるを、
まことに空しき幾十年、惜しみてもなおあまりある徒労なるぞや。

汝等よ、人生は一瞬の間なり。
ましてやただ今、天魔悪魔の狙いよるこの娑婆国土に、
いつ何時己が命の危うきやをも、計り知られざるただ今にありて、
安穏として日暮らしなさんは、いと難きことなるを知らず、知らんともせず、
まことに浅き己が心境をもって、
ただただ目先の欲と快楽を追い求むる空しさを、
とくとく悟りて、ただ今この世に生きてあるこの命、
いかばかり大切なりや、またいかほどに尊きものなりやと、
しかと悟り得てこその人生の価値なるぞや。

瞑想に己が真実を見つめ得るまでに、熟思なすとき、
日々の愚かしく、浅ましく、まことに幼稚なる有り様を、
自己の姿と映し見て、情けなや、何十年ここに生きてなおこの有り様、
ただひたすらに時を惜しみて、取り返さんの術なき時なれども、
ただ今よりは一瞬の緩みもなく、心引き締めて、
しみじみと己が人生、いかにして尊くあらしめ、
価値あらしめ得るやを悟りゆくべし。
目先の欲や、快楽を真に解脱なし得て、ただひたすらに御心のままなりと、
一切をゆだね奉らん心となり得たる時、
思いもかけざる大智慧者となり得る道、無限に開け、
無量に注がるる仏智見をもって、
現世一々の因縁に理非分別、明らかに分かち得る時、
己が計り知られざる全知全能あり得るを悟りゆくなり。
微々たる力にあれども、無限の威力と無量の智慧の注がるる器こそ、
この肉体なるぞや。修行いたして甲斐あるものなり。
この肉体あればこそ己が魂、無限に開け、無上に上昇いたし得るなり。
いとも尊く生かさんも、卑しく地獄に落とさんも、
ただ己が決定いかんによるところなり。
ひしひしと身にも心にも、現世の有り様、恐怖と不安と、恐れとおののきに、
身の引き締まるを覚ゆべし。
その中にありて天魔悪魔の跳梁を、いかにして防ぎ得るべきや、
いかにして抗し得べきや。
ただそは一に無限の威力と無量の智慧を注がるるこの肉体、
すなわち法器となり得る修行をもってこそ、
必ず逃れ、必ず近寄せ得ざる神力、自らに発揚いたすを覚ゆなり。
汝等よ、ただ今俗世にまみれ、無量劫なる垢にまみれて、
己が真我のいくばくや、無量の智慧と無限の力、発揮なすべき器なりとも
知らずして、いたずらに恐怖と不安に、ただ戦々恐々たるは愚かなり。

ここに正法厳然といかなる天魔悪魔にも、
厳然として立ち向かい得る無量の神力無限の仏智を授かり得る
唯一の道なりと、確信いたして行じゆく時、
汝等よ、何ものをも恐るる事なし。
しかと心に決定いたして、ただ御心のままなる己れとなり得べく、
一心解脱の行に励めよ。

合掌



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