今月の法話
 ここでは当道場で観音様より賜りました
 お言葉を掲載致します。

 (2025年6月1日掲載)

汝等一同の者よ、ただ今静かにここに坐し、深く己が内をば見つめて、
神にならんといたすの修行、さていくばくなし得たるぞや。
汝等一同はもとより、人間凡夫と申す者、高度の学問を得て、
あるいは技術者となり、あるいは芸術家となり、あるいは役人となり、
あるいは事業家となりて、それぞれ別々の道を歩むに、
良き学歴を持つ者、また低き無学の者、また巨万の富を得る者、
また貧に喘ぐ者、それら様々なる表面の形、現実を見て、
それぞれの小さき器にて、上下の差別を作るところ、
それすなわち人間世界なり。

されどこれらすべての者は、真実を知らずして、人を嘲笑い、蔑み、
己れ偉しなどと思う愚者また数知れざる現世なリ。
人間社会の煩わしきは、みなそれぞれにこの差別をつけ、
嫉妬、憎悪、羨望、愛着、妄執などの悪魔によりて、
己が心身、十重二十重に縛らるるを悟り得ざるがゆえに、
苦しき己が自縛より、逃れ出ずる術なきものと諦めて、
また邪なること、ますます増長なし、増上慢は果て知らざるがごとく、
また人を虐ぐる心、果て無き世なるを、しみじみと眺め見て、
この中に呻吟いたす己れとは、いかなるものかと考え見るべし。
悪魔の形相ものすごき現世にありて、もがき、喘ぎ、苦しみ、羨望、嫉妬、
憎悪の中に、逃るる術なきこの現世なり。

さて汝等、何故にかくまでに、愚かなる己れと知らずして、
自ら作る業ゆえに、自ら地獄に沈みゆく様、
すべてこれ己れを悪魔に売り渡したる実相なりと悟り得ざるや。
そもそも人間そのものの真実とは、神より出でたる珠玉の霊なり。
汚れし肉体に奥深く宿れる己れとは、
これぞ真の珠玉なるを悟らしめんとて、仏はるばる出で参りて、
こんこんと諭し賜るところなれども、悪魔の引力強きが故に、
汝等常に耳傾くるは悪魔の言なり。肉耳に心よく、
己が肉体に喜びを感ずることを、悪魔とも見破り得ずして、
神とはかように心地よきものなりなどと、
邪道に迷い魔道にさ迷う浅ましき愚かさよ。

汝等、目覚めよ、目覚めよ、真の汝等とは、
そも神そのものの実体なるぞや。
真我に目覚むるとき、人は自らなる正義を悟り、自らを正しく維持なし、
いかなる甘言をも悪魔と見破りて、誘惑に打ち負けざる信念固く、
一人ひとりの堅持なすとき、地上はすなわち浄土と変わるなり。
悪魔外道の跳梁いたし、悪鬼夜叉充満の現世をも見破り得ずして、
己が真実なる内の魂を、いかなるものかをも知らずして、
易々と誘惑に負け、地上を汚し、己れを汚し、
また奈落の底に打ち沈まんこと、いかにも浅き知恵ならずや。

宇宙充満の大神通威力、易々と身に受けて、
発現なし得る尊き身を頂きながら、何ゆえに無力無知なる外道に甘んじ、
逃れんともせず、自ら陥ること、すべて地上は悪魔の世となり、
地獄の形相すさまじき様、目の当たり見てなお感ぜざる、
無知蒙味とや言わん、あまりに愚鈍なる者共を見て、
その哀れさ言わん方なきばかりなり。
神なる己れを悪魔に売りて、外道の様なす現世娑婆、
やがて淘汰いたさるるべき大因縁の大波に、
もはや飲まれんとなす寸前を悟り得ざるや。

目覚めよ、目覚めよ、真我に目覚めよ。汝等自身の真実とは、
広大無辺の大愛に包まれて、無量の神力、自ら発揚いたし得る器、
与えられたる珠玉なるぞや。
目覚めよ、目覚めよ、真の我れとは神なるをしかと悟りて、
いかなる天魔悪魔にも、打ち負かされざる己れなりとの信念固めて、
やがて来るべき大天魔悪魔との戦いに、必ず打ち勝つ己れとならずんば、
現世に生まれし甲斐無きものぞや。
汝等一人ひとり、目覚めよ、目覚めよ、真我に目覚めよ。

合掌


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