今月の法話
 ここでは当道場で観音様より賜りました
 お言葉を掲載致します。

 (2025年12月1日掲載)

汝等一同の者よ、今日ただ今現世の有り様、さながら麻の乱れしがごとくにて、
解きほぐすべき糸口も見つかり得ざる惨状なり。
さればこの惨状、何故なるかをよくよく考えみるべし。

人一人の運命をまず考えてみるべし。
現世に相会う縁、親子、兄弟、夫婦、隣人、友人、知人、
みなそれぞれにまつわりて、絡みからみし因あればこそ、
現世、眼の前に現れ出でしものなり。
さほどにも思わざる通り過ぎの人にても、いささかの縁あればこそ、
袖擦り合うも他生の縁、と申すなり。
まして今世に深き関わりを持つ者共、生まれ変わり生まれ変わり、
輪廻いたして、ここに終生を離し得ざる縁となること、
まことに不可思議なる、己が運命の糸とも申すべきものなり。

されば汝等が眼前に現れし物、現れし人、己れに関わりある全ての事物はみな、
過去世における己が因をもって、果と現れしものなりと、
しかと悟り得る時、いかなる運命の操り人にあらんとも、
みな我が身一身に背負いて解決いたさねば相ならざる手配なりと、
しかと悟りて、それぞれの因縁に、それぞれに対処なすべき智慧、
深き悟りのあるところにこそ、
悪縁を善縁と変え得る不可思議なる御手配頂き得るなり。

されば汝等、まさに正法とは己が作りし過去世の悪因、
現世にしかと頂きて、身をもって浄化なしゆく時、
いかなる仏智をもって善処なすべきやを説き、導き、
開き賜る大慈大悲の神通力ある法なり。
さればここに一人ひとりを見ても、
みな千差万別にして、絡みし糸のほどく術なき有り様なるを、
全世界人類をもって一丸となすこの娑婆世界において、この惨状を正して、
安穏の土となさんためにこそ、正法終極の大願ありと、しかと悟りゆきてこその、
今日頂き得たるこの縁ぞや。

会い奉り難き正法に、会い奉り得るわずかの数に加えられたる己が果報、
しみじみと悟り得ること、すなわちこの身をもって、実地に会得なし得る修行にこそ、
その秘訣ありとしかと悟りて、日々に頂き得る健康とは、この実地に修行いたし得て、
大神力をば身に受くること、しかと悟りて現しゆかんがためにこそありと、
悟り得るまで行じゆく時、現世に生まれし大功徳とは、
まさに未来永劫に開きゆく己が仏智見なりと悟り得るものにあり。

しかして一人ひとりがこの仏智見悟り得て、いかにもして現世の、
この悪極まりたる惨状、粛正いたさねば生まれし甲斐なしと、
固き決定をもってなしゆかんことこそ、ついに到達なし得る仏界なりと、
望みを高く、欲は大乗にして、大欲を持つべし。
現世にありて、ただ今生かされ得る身の功徳とは、仏の珠玉たるこの娑婆世界をば、
もとの珠玉となさんがためにこそ、我が身ありと悟りゆくところに、
億々万劫の悪因縁も、ついに消滅いたされゆくものにあり。

汝等よ、いつ何時、いかなる悪魔天魔に襲いかかられんとも計り難き不安の御世に、
安堵と、絶対に頼み得る大神通力おわしまするを信じ得て、
己が命の尊くこそ生かさんがために、ただ今の悪世に敢然と生き抜くものなりと、
雄々しく覚悟いたしゆく時、必ず悪世は正されて、
汝等未来永劫の大徳、身に備え得るものとなるなり。
この大欲をば忘れずんば、目先の小欲何のその、意に介すべきほどのこともなし。

正法行者と申す者、悪世を背負いて我れ一人にても、正しゆかんの固き決定をこそ、
しかと身得なしゆく修行にこそ、その甲斐ありと申すなり。
汝等、観音の弟子たれば、この決定なくんば、その価値なしと深く悟るべし。

合掌



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