今月の法話
迎春  ここでは当道場で観音様より賜りました
 お言葉を掲載致します。

 (2025年1月1日掲載)
救わるる道

汝等一同の者よ、新しき年の初めを迎えて、汝等一同、
ただ習慣的にめでたきことと申すなれども、
娑婆世界いよいよ終末の近づきたる今日、めでたき事にはあらずして、
いよいよ心引き締め、最後の五分間と奮起いたさねば相成らぬ節目なり。
いたずらに年を重ねて、人生を無為に過ごすは凡夫の常なれども、
さればこそいついつまでも六道を輪廻なし、
解脱なし能わざるが故に、いよいよ末世を迎えたるなり。

汝等一同の者よ、いささかなりとも
人、人たるの道なんたるかを悟らしめられて、
今世に生まれ合わせたる所以とは、
ついに仏にならざればならずとの、
厳しき戒めあればこその人生なりと悟りてみれば、
無駄に過ごせし過去幾十年の何たる愚かさぞやと悟らねば相成らぬこと、
まさに目前に迫りつつあるを、身にも心にも感受なし得ざるは、
到底救われ難きものなるぞや。

今日の世界情勢を広く眺め見る時、
同じく人間といたして今世に生まれ合わせたる兄弟姉妹の、
諸所方々にいかにも哀れ残酷なる人生を過ごしある者ども、
心の眼見開きて他人事ならずと受け止め得る者、何名なりや。
今日は他人の身、外国のことなりとも、明日は我が身に返り来たりて、
その悲惨、眼覆うばかりなるを身に受くるとも知らずして、
己が欲望のみを追い求め、我欲に走り、快楽に溺るる者、
今の世にありてはまさに許されざる者どもなるぞや。
悪世末法の世はついに終局を迎えんとなす極にいたりて、
汝等よ、しかと目覚めよ、真に覚めよ。真実の己れに眼見開きて、
因縁の悪魔に操らるる己れをば、深く漸愧し、懺悔いたして、
いよいよ明日よりは己れなすべき今世の使命役目の有るをば深く悟りて、
人生の軌道、今までの如くありては、ついに救われざる己れなりと、
固く戒め、直ちに我が身ひれ伏して、過去幾世々の悪業、
深く御詫びいたすべし。しかしてこれより己が身は、
我がものにありて我が意のままにならざるものと深く覚悟し、
天命のまま天意に恭順いたすべき己れを作りゆくことこそ、
ついに最期の時に救われ、人生全うし得る基礎となること固く信じて、
めでたかるべき正月なりとも、ただおめでたの心浮かれて、
無為に過ごすでないぞや。

盆も正月も心ゆるがせになるべき時にあらざるを深く悟りて、
ここに一大因縁まさに人類の上に覆い被さらんとなす瞬間を、
心鎮めて感受なすべし。いかにして救い頂かるるや、
いかにして生くべき使命悟り得るや、
いかにして己が本願たる成仏の達成なし得べきやと、
朝に祈り、タベにすがりて、
精進おさおさ怠るべからず。時まさに迫れり。
汝等一同、 一人あまさず救いやりたきがゆえに、
固く申し聞かすものなり。真剣に受け止めよ。
世上の惨事、他人事ならずと、いつ何時、
己が身に降りかからんやも計り難き今日なるぞや。
内乱は外国のものにはあらず。飢餓に死にゆく者、
遠き国の他人種にはあらず。
悪病に呻吟なすは、他人事ならずと受け止めゆくべし。
守らるる身の信解こそ、なすべきをなし遂げ得てこそ、
しかと信じ得るものにあり。なすべきをなさずして、
何の祈りて甲斐あらんやと、しかと己が心に申し聞かすべし。
御心に叶い奉る己れとならんをただ一心に祈りて精進いたしゆくべし。
救わるる道これ一つなるぞや。

合掌


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