今月の法話
 ここでは当道場で観音様より賜りました
 お言葉を掲載致します。

 (2024年5月1日掲載)
命の尊さ

汝等一同の者よ、
今宵は、命の尊さとはいかなることかを申し聞かすべし。
例え蟻一匹、虫けら一つにしても、人の命の尊さと比べ見て、
そのものの持つ本能においては、
得難き宝と思う心になんら変わる事なし。
何故なれば、生命は神仏の意にして、
それぞれの姿形に現わるること、
それぞれの役目役目によりて、
進歩、向上、進化を図らしめんがためのものなり。

されば人間の命の尊さとは申すまでもなく、
神仏の大慈大悲を身に頂きて、
この姿形に現わさるること深く信じ、深く悟りて、
己が心のいかばかり、
神や仏の御心に添い奉りあるか否やをもって、
その尊さを測るべきなり。

されば現世のこの実状において、
人間さながら畜生にも劣るがごとき心をもって、
娑婆国土を荒らし、犯し、ついに滅亡いたさしめんとなす現状、
いかばかり、それぞれの心ごころに悪魔の潜みて、
現実に現わしあるかを悟るべきなり。我が身一つの欲を願いて、
我が身一つの快楽を貪り、
ただ我れが我れがと、身の欲一つを追い求めて、
日々を過ごしゆく生涯に、
御仏なんの尊さを覚えらるることやあらん。

大慈大悲の心とは、我が身を捨てても、人の身を思い、
我が身を犠牲に致しても、衆生の幸せを図り、
娑婆国土の安寧を図りゆかんとなす熱意と、
現実に現わしゆくその行動においてこそ、人は真の命と申すなり。
人の命の尊きゆえんは、御姿なき御仏の大慈大悲を、
わが肉体を通じて現実に、現世に現わしゆくがゆえにこそ尊きなり。
汝らよ、己が命を尊く生かせ、人をして喜ばしめ、
また向上に役立ち得る己れなりや否やを切に、真剣に考えみるべし。
命の尊さとは、我が肉体をもって、神や仏の大愛を、
現実に現わしゆくが故にこそ尊きなり。

ただ己が身の欲、快楽をのみ追い求めて、
人の身を思わざる畜生以下のその心をもって、
人間の姿に現わるること、いとも卑しく次元低く、
御仏許させ給わらざる命なりと、しかと悟りて、
尊き命一日たりとも永らえて、世のため人のために、
進歩向上図らしめゆく命となれよと祈らせ給いて、
ここに健康を与え賜わる日々をこそ、しかと悟りて、
己が身の在り方、心の使い方、
いかに一日を過ごしゆくかをしかと悟りて、
日々健康にして、心豊かにただ大愛の人となるべき生命をこそ、
神や仏の尊しと守り賜わるものなりと、しかと悟りゆくべし。

合掌


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