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汝等一同の者よ、深く己が内を見つめて、
いかに微々たる己が今生なりやを悟り得るとき、
ただ今ようようにして、人類、宇宙に飛び立たんとなすとき、
宇宙天界に遍満いたす無数の星、無尽蔵なるその数に、
微々たる地球の何たるかを深く省みるべし。
無数無量の星々に、またそれぞれに霊格ありて、
それぞれのなりわいに従いあるを知るとき、微々たる地球の中にて、
取るにも足らざる己が我欲、我見、欲しいままになさんといたして、
互いにそねみ合い、傷つけ合い、
相信じ合うことの成り得ざる現状に、汝等いかなる感慨ありや。
隣人を他の星と考えみるとき、地球は一家一族なるぞや。
互いに助け合い、励まし合い、いたわり合いて、
力尽くして信頼なし得る一家族のごとくに成り得ざれば、
宇宙に飛び立ちて、他の星々の霊格と比べみるとき、
いかに恥多きやを直ちに反省いたさねば、未来の上昇成り得ざるぞや。
大宇宙の取るにも足らざる一粒の、微々たるこの娑婆、
地球と申す小さき一家に、常に争いの絶えず、
互いに傷つけ合いてなお、
己が無謀をば反省なし得ざる人類の無知蒙昧を、
今こそ深く反省懺悔なすべき時なり。
さもなくんば、いかに宇宙に雄飛なさんも、他の星々と並びて、
相共に共存共栄なし得るはずは無し。
汝等よ、仏道とはただ一に、己が先祖を供養いたすをもって初めとなし、
ついに大宇宙に雄飛なすべき大神力を勝ち得る道なり。
されば日々に、己が心のいと小さくして、
またいかにも無力なるを知るとき、まず仏の御前にひれ伏して、
己が今世に生かせ賜わる大使命とは、そも何事ならんやと、
深くふかく熟思なすべし。
ただいたずらに現世に生まれ、己が意のままに、
欲しいままなる欲望に向かって、達成なさんともがき、あがき、
人を押しのけ、さなから獣のごとき人生を過ごし来て、
ついに晩年にいずくに行くぞや。
汝等よ、ただ今の世は、まさに地球存亡の瀬戸際にあるところなり。
人類の使命、責務の重大なるを悟り得ずして、
この娑婆世界の発展も、向上もなきところ、
よくよく悟らねば相ならぬなり。すべて神仏の御心にありて、
汝等が真実の一念通じたるとき、初めてこの世界は救われ、
平和を勝ち取り得るものなるをしかと悟りて、
己が周囲よりまずもって、仏道いかに重大なるかを悟らしめ、
一人ひとりの心ごころに、地球を背負いて、
平和、安寧、秩序あらしむるべき大責務のあること、深く悟らしめねば、
己れも人も、自他共に滅亡の寸前なり。
正しき心に、正しき信仰、まさに神仏の御心に通じゆく、
己が心の真実をこそ、しかと見つめて修得なしゆくべき日々にあらざれば、
いついかなる因縁に間魔なされんも、計り難き現世なるぞや。
慎みて、身を慎みて、仏の御言葉、二言なきを信じ奉り、
胸に刻みて修行なすべし。
合掌 |


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