今月の法話
 ここでは当道場で観音様より賜りました
 お言葉を掲載致します。

 (2024年11月1日掲載)
我が身を守る鎧

汝等一同の者よ、日々のなりわいにおいて、
この悪念充満いたす中に、諸々の悪念に間魔いたされ、
身も心も傷つきて、あるいは身体に病を生じ、
あるいは心身錯乱いたして、その錯乱の結果における
悪因縁の欲しいままなる己れとならんは、いと易しき今世なり。

汝等よ、
心身ともにいささかなりとも傷つきおらざる己れなりや否や、
よくよく深く反省いたして、傷浅きうち癒さねば、
やがて癒しきれざる大禍となるは、火を見るよりも明らかなること、
日々の新聞紙上に、
またテレビなどに見聞きいたす様々なる実例をもって、
他人事ならずと相戒めねば、
いつ何時我が身に降りかかるやも計り難きただ今なるぞや。

人はみなそれぞれに己が前世の因縁に、操られつつ悪事に走り、
悪を悪とも思わざる己が心を悟り得ざるが故に、
ただ今の悪世を作りたること、 一人ひとりの責務なりと、
深く漸愧の心を起こし、日々に己が心中深く省みて、
戒めゆくべき修行にこそ、
正法のなんたるかを身得なし得る基礎と成りゆくものなり。
汝等人間凡夫と申すは、見えざる念の世界をば、いと軽んじ、
否、むしろありとも思わざるが故に、陰なる因縁やすやすと、
その身をとりこといたし、住み着きて、善悪の分別をかき乱し、
悪を平気な、ただ当然のことと思うがごときただ今の人心なり。

汝等よ、全ての人は己が幸せを願わざる者、一名も無し。
しかして幸せを願うあまりに、善悪の分別をつかず、
我が身の欲に操られ、意のままにとは、
つまり、己が心中に巣くう悪念に、その悪因縁のままに、
己が身をやすやすと操らるる現状深く見抜きて、
まず己が心中深く省み、探り見、
善悪の分別厳然とたて分けいたして、
悪は断固といたして排除なす深き信念と固き決定をもって、
いかに己が意のままならざるとも正法に則りゆく決定あらざれば、
この悪魔充満の中において、厳然と身を守り、
絶対なる正道に身を則りゆくことあたわざるなり。

いかなる事態に遭遇なさんも、
己が心に巣くう悪魔に操られざる己が信念固く戒めて、
断固悪に走らざる強き信念養いゆくことこそ、
心身ともに健全にして、
一切の悪因縁に間魔いたされざる唯一の心構えなるぞや。
いつ何時、陥れんと狙い寄る悪魔、十重二十重に、
己が周りにひしめき寄りて、
いかなる難事災難に遭遇なさんも計り難きただ今の世なること、
片時も忘れず、それ各々が修行とは、善悪の分別、正法に則りて、
正しく理解いたしゆくことこそ、第一なるを忘るることなかるべし。

過去世の因縁、己が心中に巣くいて内より操り、
周囲にひしめく悪念の、内と外とも相呼応なし、
隙あらばと狙い寄るただ今なること、しかと忘れず、
常に南無観世音と深き信解をもって心に頂く修行にこそ、
悪魔悪因縁の近づき得ざる、固き鎧なること忘るるなよ。

例えば、己が心中深く潜める悪因縁の荒れ狂う時は、
己れ自身の判断を過ち、分別を忘れて、
常識にては考え得られざる言動なさんもまた、
日々に見聞きいたす事例多々あり。
他人事ならずと、己が身を守りゆく固き信念とは、正法に則りて、
いかなる事態をも正しく判断いたし、
己が心中に潜める悪魔に操られざる事、
外より狙う天魔悪魔の囁きに耳傾けざる厳然たる態度、
常に忘れず、身も心も健全に保ちゆくことこそ、
この悪世末法の真っ只中において、我が身を守る唯一の鎧なるぞや。

汝等よ、己が身常に狙われて戦場にあるを忘るるなよ。
悪世とはさながら、ばい菌の中に浸るがごとき現状なり。
身を守るには、ただ絶対なる信解と、固き信念と、
深き信解をもってのみ、己が鎧といたさねば相ならぬぞや

合掌


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