今月の法話
門松  ここでは当道場で観音様より賜りました
 お言葉を掲載致します。

 (2024年1月1日掲載)
人体は小宇宙なり

人間の体を小宇宙と考えてみます時、
例えば小指の先に針程の怪我をしても、
全身の神経をそこに集中して何とか治そうと努力する様に、
神や仏は全ての物を御自身の御体の一部とお思い下さり、
万物への大慈大悲は、
例え一人の人間の悪業でも御自身のお傷みと感じられて、
何とかして善人にかえしてやりたいと一心に思し召されて、
お怒りになられたり、なだめられたり、
あやされたりして、あれこれ方便をお使いになって、
その人間の悪を悟らさしめらるるものであります。

つまり、人間及び万物は、
全て神仏のお体の一部であるわけでありまして、
私共は、例えば癌病にかかればその悪い部分を切取って、
健康を快復するように、
御神仏もどうにもならない悪人は、遂にこの世から消し去って、
肉体を離れた魂だけの世界に置かれ、
そこで地獄といういろいろの苦しみの中で、
悪い事をすればこの様な苦しい結果となる故、
これは自分が間違っていたのだという事を悟らせた上で、
再びこの世に出してその悪業を懺悔して、お詫びの証をして、
初めて許して頂け、仏様のお体の一部として、
立派にお役に立てるようにさせて頂くのであります。

これが成仏と申す事でありまして、
この世は皆が成仏出来るように、
懺悔の修行してゆく道場である事を分った時、
初めて現世は浄土の様に暮らし良く、楽しく、
人々は皆仲良く助け合う幸せの世になるのであります。

それ故、人は皆先ず「自分達は今までの悪業をお詫びして、
自分を浄める為にこの世に出されて、
今その努力をする時期がこの人生である」と、
悟らなければ本当の幸せは来ないのであります。

自分一人身勝手に暮らせるところではないとよくよく知った時、
人は初めて人類は皆兄弟姉妹であると悟られ、
人の傷みは自分の傷みであると感じられる様になった時、
自分自身が知らず知らずに仏と成っているのであります。

合掌


法話集

TOP