今月の法話
椿  ここでは当道場で観音様より賜りました
 お言葉を掲載致します。
 

 (2023年2月1日掲載)
神の御意志

人間とは、神様が御自分の御意志を現世に現わさしめられ様として、
作られた操り人形なのであります。
それで、人それぞれの立場や役目や仕事等皆千差万別であって、
それぞれの持場々々の神々が、
それぞれの御役目々々を姿・形に現わさしめられて、
一大現象界を作られているのであります故に、
人間が勝手気ままに、
神の御意志をないがしろにして悪を働く事は、
つまり神の作られた操り人形を悪魔が横取りして、
悪魔の思うままに操るる事でありまして、神の使いが、
悪魔の手下となって神の御意志を妨げる事となり、
切角平和な調和の世界を形作ろうとしてお作りになった人間が、
その平和や調和を乱し狂わせて、
めちゃめちゃにしてしまう事となるのでありまして、
只今現在の世相がまさにその通りであります。

それ故に、人間が勝手気ままに、只目先の欲に走り、
快楽をのみ追い求めて自我のままに行動する無反省が、
やがて我が身自身を抜き差しならない不幸の破滅に、
落としてゆく事となるのであります。

例えば、人間の体を小宇宙と見なして考えます時、
手 ・足・ 顔 ・目・鼻・口・耳また、外からは見えない内臓の
部分々々等皆、六十兆の細胞から成り立っているのでありますが、
これ等の細胞の一つ一つが、皆一致協力してその持場々々を必死に守り、
一貫した命令の元に統一されていて、
初めて一個の人体が健全に働き、
快適に役目を果たされるのでありまして、
例えば、内臓の一つが誰にも知られず、
こつこつ働くばかりでは嫌だなどと、
勝手な考えを起こして休んでしまえば、体全体が不調となり、
働けなく動けない状態となってしまいますのと同じで、
この社会全体の一つの組胞である私共の一人々々が、
勝手気ままに、大元の神の命に背く様な行動を致しますと、
全体の平和や調和は狂ってしまい、社会全体が病んでしまいます。

それでは人間が、自分の手で自らを縛り苦しめる結果となってしまいますので、
その様な不心得を起こさない様、
またどうすれば正しい生き方が出来るかという事を、
教え導いて下さる御方が仏様で、
ここでは仏様の御心を観音様が私共にお伝え下さり、
正しい心のあり方、また幸せな生き方、
即ち神の御心にかなう人間としてのあり方を、
一つ一つ事細かに噛み砕いてお諭し下さり、
悪の中にもがき苦しむ者には、
御直々に御手をさしのベて救い上げて下さっていられます。

そして、人としての正しい在り方を修得出来得る様、
その修行場として、
この様な分に過ぎる程の立派な聖堂をもお恵み下さいまして、
「さあ、これからこの間違った社会を正して、神の世界となる様に、
必死で努力精進して、今の世に生れ出た事の真の意義を悟り、
立派にお役目を果たして、
元の浄土にお還りなさいよ」と励まされていられます。

その証拠として、私共と御共に御経を読誦遊ばされる妙なる御声もお聞かせ下さって、
この聖堂に常に在します事の、
力強い信解の心をお作り下さっていられますのであります。

合掌


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