今月の法話
雪うさぎ  今回は平成9年8月にされました
 乾光照先生の御法話を掲載いたします。

 (2023年12月1日掲載)
現世浄化の祈願

人が一心に祈るという事は容易ではありません。
それが、十五人もの人々が一つになって一つの事に只夢中で、
千日もの長い間を心にも無い祈りで、
口先ばかりにもせよ祈り続けていく間に、
だんだん自分にはわからない心の変化が起こって来た事と思います。

世界の事、全人類の事など、
自分に関係無い他人事の様に思っていた自分が、
いつの間にか必死で祈っている事に気が付いた時、
自分の心の変化とは何でしょう。
今迄遠い他人事に思っていた人事が、
他人と思えない自分となっていたのです。
遠い異国の見知らぬ国もまた、
放っておけない心となっている事に気付いた時、
人はほのぼのと暖かい愛が、泉の様に沸き出でて来るのを感じます。

とにもかくにも、千日を一つの事に集中して、
只一心に祈られたという事は、何にも代えられない、
自分も人も皆一体であると悟られた事は、
生涯の大功徳だと信じます。

どうぞこの悪世を正す為には、自分も人も別々ではない、
皆一つのものだと悟り、世界は皆一つの国であり、
人類は皆家族であると悟り得て、大愛の人となって今世に生まれ、
正法に結ばれ、御仏の弟子となって、世界中皆平和で、のどかで、
何の不安もなく、生きらるるよう作る為にこそ、
今私たちの生命は生かされてあるのだという事を、
しっかり伝え伝えて、かならずこの祈願、
実現するまで頑張っていきたいと思います。

その為にこそ、皆様頑張って下さい。私は最後の最後まで、
必死に観音様にお縫りして、この使命全うしていく覚悟です。

合掌


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