今月の法話
弘法大師  今回は昭和58年に四国八十八ケ所参拝の節、
 
弘法大師様からたまわりし御霊示を
 掲載いたします。
 (2023年11月1日掲載)
同行二人

一同の者よ、よくぞ此処まで参りたる、
その志唯々うれしき極みなり。
余は空海と致して、今尚現世存在の者にあり。
汝等の眼には人間空海の肉身は見えずとも、
人は死するものにあらざる事、汝等よくよく悟りくるるべし。
人は肉体に非ず、唯一念以て娑婆済度の空海が思い、
例え汝等の肉眼に見えずとも、常に、空海と呼ばわれば、
余はただちに汝等が許に走せ参じ得る無量の神力と、
無限の慈悲に生くるものなり。

汝等の志、唯々一重にうれしき極みなり。
余が現世に在りし時、巡りて残せしこの足跡を、
かくいついつまでも慕いて、
神を求め仏にあくがるる真をもって訪ね来たらんは、
その一念をもって天に通じ、地に通ずるの真と致して、
それぞれの志必ず聞き屈けんと、見守り導きゆくものにあり。

汝等常々、人は「真」の一念のみ天に通じ、
地に現われゆく幸なりと教えられ、
各々が心々に悟りて努力いたす修行に、
あやまち無きを只々ひたすらに念じつつ、陰より導き祈るものなり。

勿体なき釈迦無尼世尊、最後の秘中の秘たる密教遺され給いて、
今日の悪世に生かせ、各々が奉じつつ世を浄めよとの尊き御教え、
いささかなりとも身に体得なし、心に刻みて、
今世に生くる身の果報とは、遂に還えらん浄土にこそと、
固き信念持って行する此の世の命こそ、
永遠に尊く生くるものなるぞや。

一念発起よくぞ此処まで参りくれしぞ。
余はたとえ姿は見えずとも、常に汝等見守りて、
八十八ケ所の古寺参拝を終るまで常に共なり。
汝等一同、真の心に必ず応えん余が念願をば、
遂にそれぞれ現実として見せてやるものにあり。

ひとり一人の心に抱く悩みのあれば、一心にすがりて祈れよ。
余は常に共に巡りて聞き屈けんと、
汝等が心々の成長にひたすら祈りて期待なすものにあり。

合掌


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