今月の法話
桜  ここでは当道場で観音様より賜りました
 お言葉を掲載致します。
 

 (2022年4月1日掲載)
最高の生き方

人間とは、情けである。
故に、情けのない人間は、血の通わない人形に等しき者である。
人形とは、善もあり、悪も現わして、人の心を動かすものなり。
情けの通わない人形的人間とは、つまり己れの意志を持たぬ者、
他人の意のままに操られて、自分自身は信念もなく個性もなく、従って、
生くる目的も方向もわからず、ただ他人の意のままに従わしめられて、
己れの生とは何たるかをも自覚致されぬ人生は、
生くる屍の如きものにして、何の意味もなき生命なり。

人間とは、左様なものに非ず。
各人一人一人が、自己の生命の何たるかを自覚なし、
善にもせよ、例え悪にもせよ、
各々が使命を全うせんがための人生なるを、
よくよく悟り得て、さて、善とは何か、
悪とは何かをしかと確かめ得る修行なし、
己が立場のいかなるものかを自覚なし得て、使命の尊さを悟り、
善に目覚める為の進歩向上こそ、
人たる者の為すべき在り方なりと悟りて、精進努力なす生き方にこそ、
その人生の真価ありと悟り得る処に、善悪の分別自ら誤たざるものにあり。
此処に神仏の尊さ、偉大さを体得なし得る正しき人道、
開かれゆくものにあり。

仏道とは、人間にありて、遂に極むべき、最高の目的なり。
娑婆世界に人として生まれし所以、ここにこそありと悟り得て、
邁進なさんことこそ、これ人間最高の生き方なり。
御手差し伸べて、御仏しかと導き給わり、自らも又いそしみ励みて、
只ひたすらに命捧げて生くる人生にこそ、
生まれし甲斐ありたりと申すものなり。

人生様々なる道ありと申すも、遂に、揉まれ揉まれし悪より逃れ出で、
善の何たるかを悟り得て行うところに、
人、仏とならんの最終目的達せらるるものなり。

合掌


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