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本当に真理に到達した者のみが、真実を悟り得るなり。
そは神なればなり。
神の魂を以て語る故に、真理は人の魂を打つなり。
信仰とは、真理を求むることなり。
真理とは、神なればなり。
正法の真実の道なる証、やがて必ず明かさるる時参るなり。
それも、もはや間近なり。
されど、一大因縁の眼おおうばかりなる惨事の果てに、
明かさるる唯一の真実なれば、
衆生の欲に迷いて眼くらめる只今に在りては、
容易に分らざるが故、求むる者も少なく、
又真実なるを知る者、更にまれなり。
さながら、海辺の砂地にダイヤの粒を探すが如きものなればなり。
衆生大火に焼けただれ、一物も身に着けざる哀れなる姿の、
飢餓に苦しみもだゆる中に、燦然と光放ちて、
求むる者に道を示さるる事、当にこれ神仏のなし給わる世直しなり。
娑婆救済は、かくして神のなさるる技なり。
さ程に迄も人間の心、狂い、迷い果てなき欲望に、
神も仏も見えざる亡者の如何にしても救いがたきが故に、
かくまでも打擲(ちょうちゃく)のしもと厳しく戒められねば、
目覚め得ざるものなればなり。
み仏、血の涙流し給いてかく戒め給わるは、
この地救わんが為の大慈大悲なり。
ここに至りて、初めて真実の道明らかに、人々の心の奥、
魂の底にまで浸透いたされ、人類は目覚めゆくなり。
目覚めの警鐘、真剣に打ちたたきて、ここに救いのある事をば知らしめよ。
やがて時到らば、必ず求め縋りて集い寄るなり。
真理の光燦然と、真黒の闇に照らさるればなり。
み姿なき神仏の、人を使いてなさしめらるるを、初めて汝ら悟り得るなり。
知らず知らずに、今日迄引きずられ乍らに、
ようよう一足づつ真実に到達なしゆく道、明らかに悟り得たるが故に、
いざとの時に間に合いて、衆生の救いとなり、力となり得る身の果報こそ、
得難き今世の功徳なり。
励めよ、努めよ、怠るなよ。
神、仏の頼みといたさるる身の、何たる誉れと、しみじみと謝し奉るべし。
合掌 |


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