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自分の先祖を供養する事は、子孫として当然の事であって、
自分の一身一家が救われようとも、他人に何の関わりも無し。
これは小乗なり。正法とは、大乗を以て成仏道に歩む事なり。
されば、自分一人で成仏為す事は有り得ない。
成仏とは、 一切衆生済度の大本願に於てのみ、成仏為し得る事なり。
故に、自分の先祖のみ、いかに大自身で供養しようとも、
一切衆生の救いにはならず。
私が病を得て床に伏し、ただ毎朝、自分の家の先祖の前で、
大自身を行じていた時、恩師勒恵菩薩が夢枕に現われ給いて、
「自分の先祖のみを供養した処で、大乗にはならず。他家の仏を供養し、
成仏為すが故に、己れ、仏となれるなり。自家で大自身出来るならば、
聖堂にて、信者の先祖供養為すべし。これ、多千億の仏を供養し己れも、
先祖も、成仏成し得る大乗の道なり。」とみ教え給わり、
翌日より聖堂へ上る。
多千億の仏を供養せずして、成仏は成し得ざる事、
これにてよくよく悟らるるなり。
大自身行者が、日々に信者の先祖を供養する事は、
即ち、自分も先祖も共にその徳に依りて、成仏の道、許さるる所以なり。
されば自分の家にて、自分の先祖のみを、
いかに大自身にて供養しようとも、大乗行者にはあらず。
従って、成仏の道とは為らず。
合掌 |


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