平成20年度法話
   ここでは当道場で観音様より賜りました
   お言葉を掲載致します。

   今回は生前光照先生のお誕生日によせて
   観世音大菩薩様からの御霊示を掲載します。

   (H20.4/1掲載)
誕生日の意義

誕生日とは、まずその生を親に感謝なすべき日なり。

易々とこの命、現世に現れ出でたりなどと思うが故に、
恩も感謝も知らぬ恥知らずの人間に成り下がるなり。

人身受けて現世に出ずる事、いかに稀なる果報なるかを
よくよく悟れば悟る程、親の大恩伏し拝みて三拝九拝為すも、尚足らざる程なり。
親、親足らずとも、子、子足るの義を弁えてこその人間なり。

齢八十八の米寿を迎え得たる事、人生稀なる果報なり。
尚その上に、密教最高の阿闍梨ともなりて、
人の導きの師と仰がるるは、何方様の御陰なるぞや。

しみじみと天に謝し、地に謝し奉りて、親々様の大恩に報い奉るが、
先祖供養なり。

我が身の八十八年省みて、恥かしからずや。
親に対し、師に対し、諸佛諸天に対し奉りて、
永き人生給わりたる甲斐、幾許なりしや。

最早、日も暮れなんと致す時、夕日に向かいて、
悔い無く生きたりと申さるるかや。

人生、再び帰しがたし浄土に向かいて、歩まんと為すにあたりて、
大恩ある親々に、まずはお先へと導き行かるる自信ありや?

例え御一人方なりとも地獄に残して、我が身易々とは、成仏は成し得ざるぞや。
よくよく心致して、得々悟れよ。

御一人方なりとも、地獄に残して我は行かれず。
残る命、一刻たりとも無駄には過ごさじ。

只、御一人方なりとも地獄には置かずの決定固めて、最後の修行に励むべし。
これ又、弟子への何よりの教訓なりと悟るべし。

帰らぬ先祖に成仏への徳、積みて捧げんは子孫の義なり。


 合掌


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