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心静かに瞑想に入りて、己が内なる魂の現状
深く見つめて悟りゆく時、人は肉体にあらずして、
その内に潜める霊魂にこそ、永遠不滅のものありて、
例えば無上の歓喜、無限の感謝ただひたすらに湧き出ずるを思うべし。
何故なれば、何ものにも代え難き己が命の
永くて百年に足らざる年月を只一遍の寿命なりと思うが故に、
愛着と妄執と寂莫の思い断ち切り難く、
如何にせばその命、一日たりとも永らえんと種々様々なる手段を
用いて寿命長伸を図らんとなす人の心、
人情とはさ程に儚き空しきものなり。
されど、己が命の永遠不滅なるを確と悟りて信じきる時、
何と前途洋洋にして、計り知られざる悟りの境地に深くして、
広大無辺なるをおぼろげに感じ、喜び勇みて、
只ひたすらにひたすらに不滅の寿命に一心不乱となり得べし。
汝等よ、汝等の生命はその霊魂に有りて肉体には有らざるなり。
不滅の霊魂、永遠に栄えしめんとて、ここに肉体と申す修行の糧を得て、
現世物質界に諸々の立場立場に於いて、修行の道は異なるとも
究極の目標は先ず、己が不滅なる神そのものに還る事なり。
汝等、瞑想の意義とは己が不滅なる生命を信じ得て、
その生命の究極は、神や仏に還元なす事なりと悟ることなり。
静かなる神の御前に端座なし、深く己を省みて、
現世様々なる因縁に翻弄致さるる己が姿に、
何たる浅ましさぞと悟り得るまで心静かに瞑想なすべし。
しからば遂にこの浅ましの肉体を真実不滅の己が姿へ
磨きゆくべき現世なりと確と悟りて、信念持って、
今世肉体の寿命こそ、己が永遠不滅なる真理に到達なさんが為の糧なりと、
確と悟りて今世に生くる日々の何と短かけれども、
有意義に過ごしゆかねば相ならぬかを確と悟りて、
例え短き人生なりとも、生きて甲斐有る命となすべし。
合掌 |


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