平成20年度法話
   ここでは当道場で観音様より賜りました
   お言葉を掲載致します。

   (H20.11/1掲載)
帰命

安んじて余にゆだねよ。
人生、生くるも死すも皆自らの意志には非ず。
それぞれの役目々々終りなば、従容として霊界に還へり来るものなり。

さながら朝勤めに出でて、一日の勤めの終りなば家路につくが如し。
主の帰宅を待ちし家族に温かく迎えられ安らかなる憩いに
睦まじき団欒の夕べを過ごすが如き人生もあり。

一日をあくせくと働きて、家に帰へればとて迎えくるる家族も無く、
冷たき家庭に寂しき一日を終える者もあり。

それぞれの人生、皆己が徳、不徳の現われにして、
自ら作りて自ら乗りゆく自業自得の理の車なり。

されば汝、今日の現実よくよく見極めて、
もはや夕日沈まんとなす一瞬の間の命に、しかと光見つめて
歓び勇みて家路につくべし。

業深き身の何の徳ありてや、最後安らかに観音の手引き頂きて
浄土に導き入らるるものぞや。

そは、過去よりの深き光照との繋がりあればこそなり。

過去世に於ける師弟の縁、再び今世に結ばれて、
何とは知らず慕わしき心に引かれ引かれての聖堂への奉仕こそ、
汝が今世に積みし大徳なり。

深き罪障故の病なれども、いまわのきわには許されて必ず浄土に参るべし。
そは、光輝きに満ちあふれたる聖堂なり。
未来永劫観音の許にて、一心成仏道に励みゆく観音の世界なるぞや。

送らるる者、送る者、やがて皆一同に会して今世の縁
永遠にたゆる事無き大家族なるぞや。

生も死も只あるがままにゆだね奉りて逝くべき道は一筋なりと、
しかと悟りて何の不安も畏れも無し。


 合掌


法話集

TOP