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いつかなくなると云う事が、希望の光であり、
勇気を起こさしむる事である。
永遠に無くならない時は人は、
希望も渇仰も勇気も起こさないものである。
形あるものは、滅するが故に惜しみ、いとおしみ、励み、
願望するが故に向上し進歩し、発展してゆくのである。
大自然の無限の願望は、常に進歩向上する事であって、
量り知れない悠久の大義とは大自然、即ち
神そのものの無限の進歩向上であって、
人はその為にこそ生れては死に、又生れては死に、
生死を繰返し繰返してゆく処に、無限の意義のある処である。
即ち、死するが故に生を惜しみ、尊び、慈しみて
少しでもより良く生きんが為に努力精進してゆくのである。
そして、次第次第に進歩し向上してゆく生命とは、
神そのものの進歩であり、向上につながる事となる訳であって、
人は己れの人生を無意義にしてはならない訳である。
即ち、神に連なる己が生命を尊く生かすが故に
神への感謝報恩となる訳であって、
己が人生を無意義にしたり、又、罪悪にしたりしては、
神に対しての大反逆となる訳で、許されがたき大罪を犯す事となる訳である。
故に人は、死するが故に人生を尊び、又、尊く有意義に
生かさねばならないのである。
合掌 |


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