平成19年度法話
   ここでは当道場で観音様より賜りました
   お言葉を掲載致します。

   (H19.3/1掲載)
一切我非

物を惜しむ心とは、己が豊かさを消す心なり。
物質全て、己が心に従いて与えらるるものなり。

財ありて惜しむ心は、その財を知らず知らずに召し上げらるる因なりと、
悟り得ずんば、惜しむ心に蝕まわれ減少してゆく事なりと悟られざれば、
減少すればする程に、尚、惜しむ心の募り募りて、
やがて滅亡し、貧のどん底に落ちゆくものなり。

一切の物と申すもの全て、我が心に応じて与えられ、
お貸し下さるるものなりと真に悟りて見れば、
我がものに非ざるを何とて惜しみ、人に憎まるるわざなすべきや。

いと愚かなり。

されば全てに於いて、足らざるは我が心の愚かなる
小欲ゆえなりと悟るべし。

「与うるは、受くるよりも幸なり」と仰せられたる、
キリストの御心こそ真理なり。

与えて後のすがすがしさこそ、無上の富なりと悟らるる迄、
惜しみなく人に与えよ。

法に捧げよ。

これ即ち、神や仏に仕うる道なり。

与うるが故に、心豊かとなるなり。

心豊かなる故に、一切は泉の如く湧き出づるなり。

これ、愛なり。


 合掌


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