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信仰の功徳とは、誇り(次元高き衿度)と智慧と豊かなる心である。
高き次元に到達なさんと志す無欲の衿度、
それは何物にも替え難き至宝である。
人間として成り難き霊の世界の有り方故に、
三次元を超越いたす志なれば、
「我、無上の次元に昇りゆくなり」との自らの誇りなり。
人を見下す所の人間界のいわゆる誇りとは、
増上慢の故なれば、いかにも次元低き下根のものなり。
されば、次元高き誇りとは一切の悪に汚染いたされざるゆるぎ無き心、
即ち無欲無心にして、只空のみの世界に在りて
己れを知らず、人を知らず自他一体なる境地故に、
愛憎離苦の地獄よりすでに解脱なしたる高き衿度なり。
智慧はこれ仏のものなり。
無量無限にして、広大無辺なる事大宇宙の如し。
その智慧をこんこんと絶えざる泉の如く、
そそぎこまれ入る自覚にこそ大いなる誇りあり。
「我、神と一体なり」と。
豊かなる心とは、その無限の智慧によりて養わるる無量の愛なり。
大愛の人となる誇り、即ちそれは神と一体なればなり。
只一切を愛し切る豊かさ、いづくに在りともそれは極楽なり。
愛なきが故に憎しみ、おしみ、嫉妬し、怒り狂う
無限の地獄を自ら作りて自ら溺れゆく、無知蒙昧の哀れ、
人間界とは塵あくたの如き下根の世界なり。
ここより救い上げねばならずと、御仏仏智見を以て悟し、示し、戒め、
或いは苦しきまでに打着いたさるるものなり。
そは大愛の故なればなり。
子を持ちて知る親心、人、仏心に目覚め得て始めて
神仏の大愛を悟り得るなり。
己れ仏心なくして大愛は到底悟り得ざるものなり。
只、大愛の人となるべく一心に信仰し、己の悪を浄めつくさんとなす正法にこそ、
その仏心は目覚め得らるる処なり。
合掌 |


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