平成18年度法話
   ここでは当道場で観音様より賜りました
   お言葉を掲載致します。

   (H18.7/1掲載)
本源還座

肉体は仮の器なり。
本体は霊なりと知らざるが故に肉体を主と致し、
現在の生き方、過れるが故に魂何処に有りとも知らず、
肉体滅しては行くべきあてもなく、
生涯を唯々物質のみに打ち込みて、空に還りては為す術もなく、
宇宙に彷徨いて永遠の放浪者となる者多し。

さればこそ、肉体とは現世物質界に在りて、
物質を通じて、己が魂の真価を計りゆく大切なる道具なり。

この道具有ればこそ、本体なる霊の進歩向上を計り、
努力精進に依りて、次第次第に元の本源たる
佛となりゆくものなり。

本源は仏座に在りと悟る時、
人は初めて現世出生の真意を悟り得て、
現象界のあらゆる因縁、皆この為にこそ在りと悟りてみれば、
わずかの一生に財産、事業等の物欲に惑わさるる事の
何と愚かなるやも悟らるるなり。

いかに偉大なる事業も物質も皆一瞬の幻に過ぎざる事、
泡沫の泡の如きなり。

現世にこだわりて現象界に溺れて、己が存在の意義を忘るるが故に、
あらゆる物欲も皆、泡の如くに消え去りて、
我が手には何も残らざる現状を老いの姿となりて、
虚ろの晩年、未来行くべき所も知らず、空しく人生を終わりゆくなり。

悟り無き人生とは、かくなるものなり。


 合掌


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